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2016年6月 1日 (水)

殿、利息でござる!

★★★★

製作:2016年 日本 上映時間:129分 監督:中村義洋

Tono
 タイトルをはじめとして、ちょん髷が銭で繋がっているポスターや、出演者の顔ぶれから想像して、本作はてっきり喜劇だと思い込んでいた。確かに多少笑いを誘うシーンもあったのだが、想像していたような喜劇とは全く別物であった。簡単に総括すれば「古い時代の良く出来た人情劇」と言うことになるだろう。
 
 江戸中期、仙台藩は財政貧迫状態に陥っていた。それために重税と荷物運びの賦役を課せられた領民たちは、破産や夜逃げが続出するばかりだった。そこでこの悪循環を断ち切るべく、立ち上がった穀田屋十三郎(阿部サダヲ)は、同志を募り家財を売り飛ばして銭を絞りだす計画を実行するのである。
 いくつもの障害を乗り越えながらも、町のために私財を投げ打って奔走する彼等の働きが認められ、やっと千両の大金を集めることに成功する。次はその金を藩に貸し付けて、利息で住民たちを救済する計画であった。ところが藩の財政を司る頑固な役人は、なかなかこの話に乗ってこない。さて一体この話はどうなってしまうのだろうか・・・。

 この前代未聞の、嘘のような人情話が、実話だったと言うのだからさらに驚きだ。その証拠は地元の寺の記録帳に記されていたのである。
 この映画の特徴は昔の貨幣やしきたりなどの説明を分かり易くしてくれるところ。またちょっぴり悪そうな人物も登場するのだが、それにしても良い人ばかりが多過ぎるということかな。チャンバラはゼロ。ちょっと風変りだが、なかなか面白く良く出来た新しいタイプの時代劇と言えよう。またラストに登場する羽生くんがサプライズだね。ただエンドロールの音楽は喧しいだけの失敗曲だッたような気がする。

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