愛と誠
★★★
製作:2012年日本 上映時間:134分 監督:三池崇史
1974年に原作:梶原一騎、画:ながやす巧で「週刊少年マガジン」で連載開始されたマンガの実写映画である。70年代には、繰り返し映像化され、大ブームを巻き起こしたものだが、それから約40年近く経って、いままた三池崇史監督の手により実写化されたのが本作なのだ。
思わず、「えっ冗談だろ、何を今さらこんな映画を創ったのだろう」と無視していたのだが、最近TVで放映されたので、それとなく時間潰しで観てしまった。
何だか出だしから妙な雰囲気だと思ったら、何と1970年代に流行った歌謡曲を歌うミュージカル風の映画であった。それだけでもう大笑いしてしまうのは、きっと年寄りの証拠であろう。逆に言えば、こんな映画は年寄りしか観ないだろうと直感してしまった。年寄り向けの学園恋愛映画とでも名付けておこうか・・・。
また高校生達を演じているのが、主演の妻夫木聡をはじめ、おじさん・おばさんばかりなのにも呆れてしまうのだ。観るほうにそうした思い込みがあるせいか、なんとなくそれぞれの演技が白々しいのである。
そんな中でも、際立った演技と存在感を発揮していたのが、ガムコを演じた安藤サクラだった。彼女はその後『百円の恋』で日本アカデミー主演女優賞に輝いたわけだから、この当時からその片鱗を惜しみなく発揮していたのである。もう一人の芸達者を挙げれば、出番は少なかったものの、誠の母役を演じた余貴美子ではないだろうか。まあ彼女については言わずもがなであろう。
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