海街diary
★★★★
製作:2015年日本 上映時間:128分 監督:是枝裕和
本作もまたまた原作がコミックなのだが、少女マンガなのでアクションマンガとは違ってなかなか文学的な趣があった。また舞台となる鎌倉の、美しい四季折々の風景も見逃せない。
さて物語は、15年前に姿を消した父親の訃報が届くところからはじまる。鎌倉で暮らしている三姉妹の幸(綾瀬はるか)、佳乃(長澤まさみ)、千佳(夏帆)は、父の葬儀場所である山形へと向かう。そこで初めて出会ったのが、異母姉妹のすず(広瀬すず)であった。この出会いがきっかけとなり、すずは鎌倉で姉3人と一緒に暮らすことになるのである。
鎌倉の家は亡くなった祖父母が住んでいた古い家だが、かなり広いので姉妹4人が共に暮らしても何の不都合も湧かない。こうして四姉妹の新しい共同生活がはじまるのである。そしてすずは、鎌倉から通える高校へ転校し、姉たちの性格、仕事、恋愛、日常生活なども垣間見るようになるのだった。
だからと言って何か特別なことが勃発する訳でもなく、淡々としたゆったりとした日々が、美しい風景とともに流れてゆくだけである。何か派手なことを期待する男性には多少退屈かもしれないが、じんわりと心温まる心地良い映画に仕上がっている。
ことに四姉妹の性格、風貌が全く異なり、それぞれの良さや特徴がにじみ出ていて好感が持てるのだ。しっかり者の長女幸、あわてんぼうでズバズバものを言う次女の佳乃、ちょっと変わり者で呑気な三女千佳、そして素直で可愛い末っ子のすず、といった具合である。
そしてラストは、気が付いたら自然に終わっているという、なかなか味のある手法で締めくくっているではないか。さすが第39回日本アカデミー作品賞受賞作品であり、ことに女性には必観の一本と言えるだろう。
下記のバナーをクリックするとこの記事の人気度を確認できます↓↓↓
↓ブログ村もついでにクリックお願いします(^^♪
| 固定リンク | 0
« アイアムアヒーロー | トップページ | 進撃の巨人 »
コメント