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2016年3月の記事

2016年3月29日 (火)

おとなのけんか

★★★

製作:2011年フランス,ドイツ,ポーランド上映時間:79分 監督:ロマン・ポランスキー

 こども同士のけんかを解決するために、それぞれの両親が集まって話をするのだが、こどもの話から次第に本音が飛び交い、夫婦間の不満話までに飛躍してしまう。なんと和解のための話し合いが修羅場へと変遷してしまうのだ。その滑稽なありさまを4人の芸達者な俳優たちの演技力と脚本の妙で描いてゆく。

 ただ登場人物は最初から最後までたったの4人で、場所もほとんどが家庭のリビングルームだけという超長回し映画なのである。確かに話の展開と個性的な演技は実に見事なのだが、これを映画として観る必要があるのかと問われれば、う~んと唸ってしまうだろう。出来れば映画と言う形ではなく演劇で良かったと思うのは私だけであろうか。

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2016年3月24日 (木)

幸せをつかむ歌

★★★★☆

製作:2015年 米国 上映時間:101分 監督:ジョナサン・デミ

Happysong
 ひとことで言えば、ロックスターを夢見て家族を捨てた老女のお話で、ストーリー構成も単調のようだ。ところがメリル・ストリープが主演だと、単調という枠には収まり切れないから不思議と言うより偉大である。

 またメリルそっくりの実娘が、そのまんま娘の役柄で登場しているのだ。さらにはプロの歌手以上、と言いたくなるほど迫力あるメリルの歌声に圧倒されっ放しになってしまう。これで彼女はなんと今年67歳になるのだから、ビックリぽんも良いところである。

 いずれにせよ本作は、メリルの一人舞台であり、彼女が歌う曲に乗れるかどうかが評価の分かれ目であろう。私自身はラストシーン同様に、大いに乗れたので、ついつい評点が高くなり過ぎてしまったのかもしれない。

 それにしても、なぜか本作は上映館が少ないのだ。そのお蔭か有楽町駅前にあるヒューマントラストシネマでは、上映30分前から満員御礼となり、なんと私は最前列で首を後ろに折り曲げて鑑賞する羽目になってしまったのである。トホホホ、今日も首が痛いぜよ。

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2016年3月19日 (土)

虹蛇と眠る女

★★★☆

製作:2015年 豪州、アイルランド 上映時間:121分 監督:キム・ファラント

Niji
 オーストラリアの小さな町に引っ越してきた4人家族。父親が娘を叱った夜、奔放な姉とその姉の監視役の弟が外出したまま姿を消してしまう。大規模な警察の捜査がはじまり、さらに両親たちも必死になって、その行方を探すのだがなかなか見つからない。一体二人は何処へ消えてしまったのだろうか。

 前半はちょっとエロチックな少女の卑猥な行動に翻弄されっぱなしだ。さらに家族の抱える謎の解明、そして行方不明になった子供たちの不可解な行動とその行方が気になるミステリー風味にそそられる。
 ところが後半になって、だんだんストーリー展開がダレてくるのだ。あれだけ警察が大規模な探索をしても全く手がかりを得られなかったのに、いとも簡単に弟が見つかってしまうし、そもそも警察官も西部劇の保安官のだし、ヒューゴ・ウィーヴィングしか登場しないのもドラマを小さくしている。また家族の謎は解けたものの、いまひとつはっきりしないし、結局子供たちの不可解な行動も封印されたまま終わってしまうという不親切さ。

 子供たちが姿を消してから、妻役のニコールキッドマンが徐々に錯乱し始めてゆく。もちろん母親が錯乱状態に陥ること自体は理解できる。ところがである。娘の派手な服を着たり、男たちを挑発したり、挙句の果ては全裸で町中をふらつくなど、性的衝動だけに染まってしまったことは理解不能としか言いようがない。

 原題は『STRANGERLAND』だが、邦題の『虹蛇と眠る女』の虹蛇とはいったい何を意味するのであろうか。そのためには、オーストラリアの先住民であるアボリジニの思想に対する知識が必要となる。
 彼等の精神文化の中に、ドリームタイムという考え方がある。これは、世界は目覚めているときと眠っているときの二つに分類され、眠っているときは夢の世界で暮らし、その生活こそが真実なのだと、逆に目覚めているときの生活は幻でしかないという世界観なのだと言う。

 その夢の世界では、全ての生物は精霊として存在し、死という概念もない。また大昔から精霊達が暮らしていて、世界の始まりを教えてくれたりもする。そしてこの夢の世界で最も偉大な精霊が虹蛇なのだと言うのである。
 アボリジニたちは、虹蛇を崇拝すると同時に恐れ、その怒りを買わないために多くの禁が存在した。それを破った人間は呪いで石にされたり、災害が起こると信じられてきたのである。

 本作の中でニコール・キッドマンが時々見る『砂漠の中を彷徨う幻影』は一体何だったのだろうか。もしアボリジニの世界観に従えば、その幻影こそ真実であり、現実にはすでに娘など存在せず、それは娘に姿を変えた自分自身だったのであろうか。
 いずれにせよ、アボリジニ伝説がバックボーンにある限り、本作はヒューマンドラマではないし、結論がないためミステリーとしても不完全だ。結局訳の判らない作品は、『ファンタジー』と総括するしかないのかもしれない。また「難解」と言うよりは、「不可解」と表現したほうがぴったりな作品でもあり、なかなか一般的な評価を得ることは難しいであろう。

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2016年3月16日 (水)

家族はつらいよ

★★★☆

製作:2016年日本 上映時間:108分 監督:山田洋次

Turai
 『男はつらいよ』をもじった山田監督のコメディーで、階段でこけたり聞き耳を立てたりしている風景はまさに寅さんそのもの。また配役や家の造りも『東京家族』そのまんまであり、題名通り二つの映画をそのまま足して二で割ったような映画であった。良く言えば軽妙で口あたりの良いパロディーとも言えるが、悪く言えば手抜き作品とも考えられるところが微妙である。

 そんなこともあってか、日曜日だというのに、劇場の中は年配者ばかりで若者の姿はほとんど見えなかった。またネットの評価も年配者と若者の評価が真っ二つ。年配者にしてみれば、老後の不安や家族の在り方などを面白おかしく鑑賞し、ラストはお約束のハッピーエンドという安心感で心が温まるのだろう。
 だがそんなことには全く興味も実感も湧かない若者にしてみれば、年寄りが主役で退屈な日常だけのドラマをみるために、わざわざ映画館まで足を運びたいとは思わないのかもしれない。まあそれはそれで仕方のないことだが、自分が実感できない作品は全て駄作だと言わんばかりのレビューだけはいただけないね。

 ただ先に述べたように、もともとが『男はつらいよ』と『東京家族』のパロディー映画なのだから、パロディーはそこまでにすれば良いものを、税務調査官・窓際太郎の小林稔侍やディア・ドクターの笑福亭鶴瓶まで担ぎ出したのは少しやり過ぎかもしれない。確かに彼等が登場した時には笑ってしまったが、名匠・山田洋次監督がやることだろうか。

 それから、家族の中では会社と出世しか興味がない長男役の西村雅彦が実に不愉快な存在で、全く良いところがなさ過ぎる。またそれとは対照的に次男を演じた妻夫木聡は、良い人過ぎるのだが不思議と嫌味がなく、一服の清涼剤になって西村の毒を緩和していたような気がする。まさに彼と彼女の蒼井優の存在こそが、本作を単なるドタバタ喜劇で終わらせなかった妙薬だったのだろうか。

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2016年3月13日 (日)

ファミリー・ツリー

★★★★

製作:2011年 米国 上映時間:115分 監督:アレクサンダー・ペイン

 妻が事故に遭って寝たきりに、そのうえ彼女は生前に離婚を決意するほどの浮気をしていた。という悲しいテーマなのである。だがゆるいハワイアンと大らかな景色、さらには夫のマット・キングを演じたのがジョージ・クルーニーということもあり、不思議なほど憂鬱な気分にならないのである。それがジョージの魅力なのだと言ってしまえばそれまでだが…。また本来なら浮気するほうの役柄が似合っているジョージが、浮気される側の役を演じたのも面白かったね。

 原題は『THE DESCENDANTS』(子孫)なのだが、どうして邦題は『ファミリー・ツリー』となってしまったのだろうか。もしかすると、少しぐれていた長女がかなり魅力的で、実はかなり家族思いだったというところから発想したのかもしれないね。またその長女の彼氏も、最初のうちはおバカなだけの男かと思ったのだが、実は結構いい奴だったりするところも好感が持てるのだ。そしてラストシーンが、まさに『ファミリー・ツリー』のようだったよね。是非家族揃って、いや高校生以上の家族でこたつにでも入りながら観たい映画である。

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2016年3月10日 (木)

砂と霧の家

★★★☆

製作:2003年 米国 上映時間:126分 監督:ヴァディム・パールマン

 役所のミスによって税金滞納と認定され、競売によって落札された家を巡って、元持主のJコネリーと落札して入居したイラン人家族の争いを描いた作品。サスペンス風のヒューマンドラマといったジャンルなのだろうか。主な登場人物は、上記の人物にJコネリーの恋人役の警官を加えた5人に絞られるのだが、それだけに心理サスペンス風味が濃厚に漂ってくる。
 
 幻想的な映像と美しい音楽、そして渋いストーリーに、主演のJコネリーもかなり魅力的である。だが米国映画にしては珍しく退廃的で、かなり暗い気分になってしまうところが辛い。それにラストシーンは、余りにも救いがなさ過ぎる。もちろんこの作品にハッピーエンドは似合わないが、もう少しなんとかならないのかと、少し不愉快な気分に襲われてしまったのが残念であった。

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2016年3月 6日 (日)

カレンダー・ガールズ

★★★☆

製作:2003年 米国 上映時間:108分 監督:ナイジェル・コール

 イギリスの田舎町に住む、おばさん達が、資金集めのために、自から作ったヌードカレンダー。実話を基に、そのいきさつを描いた映画なのだが・・・。
 50才半ばから60才になるおばさんというより、おばあちゃん達がどうしてヌードになったのか、何故またそれがイギリスで大ヒットしたのかを知りたくて、この映画を観ることにした。
 また役者さん達も、ほとんどがヌードになったことがない人達ばかりのようで、ヌードシーンは、かなり緊張して撮影が行なわれたようである。

 その緊張感と、ブヨブヨのヌードが、いやに現実味を帯びていたような気がした。また彼女達が、堅苦しい田舎の婦人会のメンバーだったことも含めて、それらが全て新鮮に写ったのではないだろうか。つまり逆転の発想が、勝利に結びついたのだと確信する。
 それがタイミングよくマスコミに乗って、予想以上の評価を得てしまったのかもしれないね。しかし映画のストーリー自体は、どこにでもある安っぽい、サクセスストーリーとなってしまい、ヌードになるシーン以外はかなり退屈であったことも確かである。 

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2016年3月 3日 (木)

Shall we Dance? シャル・ウィ・ダンス?

★★★☆

製作:2004年 米国 上映時間:106分 監督:ピーター・チェルソム

 オリジナルの日本版は、かなり昔に映画館で観ている。日本版には、笑いと、ダンスウンチクと、しみじみとした哀愁が漂っていた。
 本リメイク版は、かなりオリジナルに忠実であったが、やはりお国柄の違いは、いかんともし難かったのであろうか。ストーリーはほぼオリジナル通りなのだが、この作品の意図からすると、全く別の映画と考えたほうが良いかもしれない。
 ただ主演のリチャード・ギアが格好良過ぎて、すぐにダンスが上手になってしまったこと、奥さんに気を使い過ぎなのが、ちょっと鼻についてしまった。これもアメリカというお国柄であろう。
 しかしアメリカンな派手な香りと、ジェニファー・ロペスのセクシーな演技もなかなか良かった。またあの竹中直人と同じ役柄の人が出てきたので、大笑いしてしまった。

 一番良かったシーンは、ラストシーンではなく、夜遅く二人だけのダンス教室で、リチャード・ギアとジェニファー・ロペスが踊るシーンである。このシーンはオリジナルにはなかったと思う。
 いずれにしても、この映画はオリジナルにとらわれず、単にエンターティンメントとして見れば、かなり面白い作品に仕上がっていたのではないだろうか。    また先に述べたように、ストーリーは同じでも、全く違う映画である。もし同じ映画として観てしまうと、先に観た作品のほうが良いと思い込んでしまうのが人の世の常であろう。

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