オールド・ボーイ
★★★★
過去の韓国映画は大きく3つに分類されていたような気がする。『ラブコメ』、『暴力・戦争』、『サスペンス・ホラー』である。
ところが近年は、この3つのジャンルを全て含み、シリアスで難解な作品が多くなってきた。ことに「キム・ギドク」監督の『魚になった女』、『悪い男』などがその代表であるが、この『オールド・ボーイ』もその流れを汲んでいるような気がするのである。
ストーリーのほうは、理由もわからぬまま15年間も『監禁』され、愛する妻子殺しの罪をきせられた男の復讐劇なのだが、重大なのは復讐よりも『監禁された理由』のほうなのだろうか。かなり長い話なのだが、テンポが早くタランティーノ風の味付けがするので、全く飽きることなくグイグイとスクリーンに引き込まれてしまうのである。
そしてラストで解明される『監禁された理由』は、かなりショッキングで、観ているほうも、へたりこんでしまった。予告編でも注意書きがあったのだが、この衝撃的ラストシーンについては絶対に『他言無用』で願いたい。
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