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2016年1月の記事

2016年1月26日 (火)

マッドマックス 怒りのデス・ロード

★★★★

製作:2015年 米国 上映時間:120分 監督:ジョージ・ミラー

 メル・ギブソンの出世作となった『マッドマックス』シリーズ第4弾だが、第3作が製作されたのが1985年だから、ちょうど30年経ったわけである。当然もうメル・ギブソンには出来ないので、主演はトム・ハーディに代わっている。私は基本的にシリーズものは観ないことにしているのだが、本シリーズはいままで観たことがなく、ネットの評価も高かったのでレンタルしてみたのである。

 舞台は荒廃した近未来、荒野を彷徨っていたマックスは、砂漠を支配しているイモータン・ジョーの一団に捕らわれてしまう。だが女戦士フュリオサがジョーを裏切り、逃亡するドサクサに紛れて脱出し、フュリオサと手を結ぶことになる。
 砂漠を失踪するのは改造バイクと改造車で、運転するのは坊主頭の白塗り軍団。そこでもの凄く重量感のあるカーチェイスと戦闘が始まるのだ。そして火炎放射器やマシンガンが炸裂し、なんと巨大スピーカーを積むトラックが併走し、大音量でヘヴィメタをガンガンと奏でるのである。

 ストーリーは単調であるが、大迫力アクションの連続で休む暇がない。それにしても何でここまでやるの、ほとんど狂気の世界と言ってよいではないか。そんなわけで、あれよあれよという間に、2時間が通り過ぎてしまった。どうせならDVDではなく、映画館で観たかったなあ。

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2016年1月20日 (水)

はなちゃんのみそ汁

★★★★

製作:2015年日本 上映時間:118分 監督:阿久根知昭

Hanachan

 一時は消滅したがん細胞が、いつの間にか全身に転移してしまった若き母親。自分が死んだ後もパパと二人でしっかりと生きて欲しいという願いを込めて、5歳になる一人娘に味噌汁の作り方を伝授するというドラマである。
 もちろん実話であり、原作となったのは「絵本はなちゃんのみそ汁」、「娘・はなへ――ママが遺したいのちのレシピ」、「はなちゃん12歳の台所」という三冊の書籍である。だから原作者は、安武信吾・千恵・はなの家族三人になっているのだろうか。

 結婚する前から乳がんを宣告されていた千恵。そして抗がん剤治療の影響で卵巣機能が低下し出産を諦めていた千恵と信吾。ところがある日、奇跡的に妊娠していることが判明する。だが出産することにより女性ホルモンが刺激され、がんの再発リスクが高まることに悩む千恵と信吾。
しかし周囲の希望や支えなどによって、命がけで出産を決意する千恵であった。そして無事に一人娘のはなを出産、しばらくは平和で幸せな日々が続く。だが結局はやはり出産が仇となり、がんを再発させてしまうのだった。

 ここまで書き綴ると、なんとなく暗い話のように感じた方も多いと思うが、この物語はそれほどジメジメしていないのだ。むしろはなちゃんたちの未来に向けて、味噌汁の作り方を伝授するという前向きなお話なのである。この映画には一人も悪い人は登場せず、皆優しく励ましてくれる人たちばかりなのである。
 そして千恵が死んでゆく姿も描写しない。死に関してあっさりと、描いているところに好感が持てるのである。とは言っても、普通の感情を持っている観客なら、直接的な描写がなくとも、心の中でいろいろと想像してしまうので、自然と涙が溢れて止まらなくなるはずである。

 また出演者がなかなか適役だった。千恵の父親役の平泉成、信吾の父親役の北見敏之は、ともに無口だが心優しく渋みのある父親を見事に演じていた。無論主役の広末涼子と滝藤賢一もハマリ役だったが、何と言ってもはなちゃんを演じた子役の赤松えみなちゃんが実に愛らしいのだ。
 将来どんな女優になるのか楽しみである。また実際のはなちゃんは現在12歳になるのだが、いまもお母さんの書いたレシピ通りに味噌汁を作り続けているという。実に良い話ではないか。
 

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2016年1月16日 (土)

エントラップメント

★★★★

製作:1999年 米国 上映時間:113分 監督:ジョン・アミエル

 ショーン・コネリーとキャサリン・ゼタ・ジョーンズがコンビを組んで大泥棒役に挑んだ作品である。当時ショーンが69歳でキャサリンは30歳。キャサリンはともかく、ショーンはまるで007のようなアクションシーンをよくこなしたものだ。また39歳違いのラブシーンもなかなか見どころである。

 それにしても、最後まで誰が敵なのか味方なのか、逆転に次ぐ逆転とラストのどんでん返しは、なかなかクールで渋くて洒落ている。もうこんなショーン・コネリーの雄姿は絶対に拝めないのだから、かなり貴重な作品なのだと言って良いだろう。また1999年の作品とは思えないほど、古臭さを全く感じなかったのも良作の証であろうか。

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2016年1月11日 (月)

アメリカン・スナイパー

★★★★

製作:2014年 米国 上映時間:132分 監督:クリント・イーストウッド

 アメリカ軍で最強の狙撃手と呼ばれた、クリス・カイルの自叙伝を実写化した人間ドラマである。
 彼はイラク戦争で160人を射殺した凄腕の狙撃手として、味方からは『伝説』と賞賛されたが、敵からは『悪魔』と恐れられたという。84歳になるイーストウッド監督は、その伝説の人物像を丹念に描いている。またブラッドリー・クーパーが、心身の限界に挑むような気迫でカイルを演じていたのも印象的であった。

 語り尽くされているとはいえ、やはり戦争とは残酷なイベントである。ことに自爆さえ厭わないアラブの女子供たちの心情は理解出来ないものの、非常に悲しくなってしまう。そしてカイルのような英雄的軍人でさえ、自らの人格が崩壊してしまうほど過酷で悲惨なのである。どうしていつまで経っても世界中から戦争がなくならないのだろうか。

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2016年1月 8日 (金)

6才のボクが、大人になるまで。

★★★★

製作:2014年 米国 上映時間:165分 監督:リチャード・リンクレイター

 6歳の少年が大学生になるまでの12年間の軌跡を描いたホームドラマである。それだけならよくある作品かもしれない。ところがこの映画は、主要な登場人物を同じ俳優が12年間を通じて演じているのだ。まさに米国版『北の国から』である。
 
 なぜ6歳から始まるのかというと、メイソン少年が6歳の時に両親が離婚したからである。その後母親は何度も離婚と再婚を繰り返し、その都度メイソンと姉のサマンサは、引越しと転校の憂き目にあいそれなりに苦労を重ねてきた。それでも時々訪ねてくる明るく優しい実父に励まされて成長してゆくのである。まさに現代のアメリカそのものを、的確に描写した作品と言えよう。

 それにしても、12年間に亘り同じ俳優で映画を撮り続けるというのは並大抵の覚悟では出来ないだろう。また派手な展開もないのに3時間弱という長時間、退屈せずに観ることが出来た。これは「時の経過」を自然に描いた監督の才覚かもしれない。その証として、本作品は数々の映画賞を受賞しているのである。
 さらには両親役を演じたイーサン・ホークとパトリシア・アークエットの対照的だが、味わい深い演技と存在感の貢献度も絶大だったと思う。そのご褒美でもないだろうが、12年間に亘り母親役を演じてきたパトリシア・アークエットは、第87回アカデミー賞で助演女優賞に輝いている。

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2016年1月 5日 (火)

母と暮せば

★★★☆

製作:2015年 日本 上映時間:130分 監督:山田洋次

Mama
 井上ひさしの『父と暮せば』を山田洋次がアレンジした「長崎・母親編」と言っていいだろう。
 原爆で亡くなった息子の亡霊と母親の会話が中心のファンタジーなのだが、最愛の息子を亡くした母親の妄想と言っても良いかもしれない。あるいは3年間悲壮感を抱えて疲れ切った母親が、やっと息子の死を受け入れて息子の元へ向かうまでのお話と言えば分かり易いだろう。

 いずれにせよ戦争はいけないし、無差別に善良な一般市民を巻き込む原爆は絶対に使用してはならない。広島や長崎で助かった人々でも、原子爆弾が投下された後に瓦礫の中を彷徨い、かなりの放射能を体中に浴びたはずである。
 世界初の原爆投下後、70年の時が経過しているが、未だ世界中のあちらこちらで戦争が続いている。話し合いを無視され無理矢理攻撃されたときに、それを振り払うための戦いならばやむを得ないが、ほとんどの場合は独裁者たちの権力争い・意地とプライドという、つまらない個人的な理由から戦争は勃発する。悲しいが人間が人間である限り、殺人も戦争も絶対に無くならないのだろうか。

 本作では原爆で亡くなった方だけではなく、戦地で腕や足を無くされて帰国して働いている人々もさりげなく登場させている。正面切ってドロドロとした描き方はしていないが、沈黙しながら「戦争反対」を腹の底からじりじりと絞り出したような感のある作品である。
 ただひとつ残念なのは、母親役は吉永小百合ではなく、もっと地味で渋い女優のほうが良かった気がする。まあ興行的な面から、吉永&二宮コンビは絶対だったのだろう。それはそれとして、恋人・町子を演じた黒木華と、上海のおじさん役の加藤健一の演技と存在感に救われたような気がすると感じたのは私だけであろうか。

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