プリデスティネーション
★★★★
製作:2014年 オーストラリア 上映時間:97分 監督:マイケル・スピエリッグ
ロバート・A・ハインラインの短編小説『輪廻の蛇』が原作のSFサスペンス映画である。携帯用タイムマシンを使って時空を往来し、犯罪者を取り締まる中年エージェントと、その仲間に誘われる男女両性を持つ青年との宿命的な物語と言えるだろう。主役を演じたイーサン・ホークとセーラ・スヌークの二人もぴったりのはまり役で、存在感たっぷりの味のある渋い演技だった。
小説のタイトル『輪廻の蛇』とは、自分で自分の尻尾を飲みこむ蛇のことであり、矛盾というか複雑なパラドックスと言う意味なのかもしれない。とにかくハインラインのタイムパラドクスは、しつこいくらい理屈ぽくて秀逸である。
本作はそのハインラインの絶妙な味とタッチを損なわず、不気味さを漂わせながら実に見事に描いているではないか。ただ内容について詳細を綴ると、その面白さが台無しになってしまうため、評論者泣かせの映画とも言える。従ってあとは観てのお楽しみと言うことで締めることにする。
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