アントマン
製作:2015年 米国 上映時間:117分 監督:ペイトン・リード
アントマンを和訳すれば『蟻男』となる。そうその名の通り、主人公が特殊スーツを着用することによって、体長1.5センチに縮むことが可能になり、ヒーローとなって悪人を退治するという、アメコミ版の実写映画なのである。
これまでに何本ものヒーローものが映画化され、シリーズを重ねるごとに主人公たちは、強力になり過ぎしまう傾向に向かう。従って戦う敵のほうも強力化がエスカレートしてゆき、結局は地球上に敵は存在しなくなり、敵は神や宇宙人、ロボットなどしかいなくなってしまうのである。その典型が『スーパーマン』であり『ゴジラ』だ。そして同じパターンの繰り返ししかなくなり、ストーリー創作に行き詰まってしまうのである。
本作はそうしたヒーロー映画の弱点を逆手にとって、強力・強大なヒーローから一転して、蟻のような小さなヒーローを作り出してしまったのだろうか。まさに逆転の発想である。さらに主人公を演じるポール・ラッドが、とても優しくて誠実で好感を持てる男なんだな。また友人役を演じたマイケル・ペーニャの、個性的でとぼけたユーモア風味も捨てがたい。
ミクロの世界というのも面白いし新鮮だが、逆に巨大化したトーマス機関車のおもちゃや、怖い犬と間違えられた蟻さんも楽しかったね。まさに監督は楽しみながらこの映画を作った感がある。ストレス発散には持って来いの映画でもあり、老若男女、そして家族連れでも楽しめる万能薬のような作品と言えよう。なんとなくファンタジックで荒唐無稽でユーモアたっぷりな作風は、あの『ジュマンジ』と相通じるところがあるような気がしたのは私だけであろうか。
下記のバナーをクリックするとこの記事の人気度を確認できます↓↓↓
↓ブログ村とクル天↓もついでにクリックお願いします(^^♪
| 固定リンク | 0
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- シャイロックの子供たち(2024.10.08)
- スイート6ストーリーズ『恋するダイアリー』(2024.10.01)
- ちょっと思い出しただけ(2024.09.28)
- トップガン マーヴェリック(2024.09.21)
- ケイコ 目を澄ませて(2024.09.15)
コメント