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2015年10月 1日 (木)

アントマン

製作:2015年 米国 上映時間:117分 監督:ペイトン・リード

Anntman
 アントマンを和訳すれば『蟻男』となる。そうその名の通り、主人公が特殊スーツを着用することによって、体長1.5センチに縮むことが可能になり、ヒーローとなって悪人を退治するという、アメコミ版の実写映画なのである。
 
 これまでに何本ものヒーローものが映画化され、シリーズを重ねるごとに主人公たちは、強力になり過ぎしまう傾向に向かう。従って戦う敵のほうも強力化がエスカレートしてゆき、結局は地球上に敵は存在しなくなり、敵は神や宇宙人、ロボットなどしかいなくなってしまうのである。その典型が『スーパーマン』であり『ゴジラ』だ。そして同じパターンの繰り返ししかなくなり、ストーリー創作に行き詰まってしまうのである。

 本作はそうしたヒーロー映画の弱点を逆手にとって、強力・強大なヒーローから一転して、蟻のような小さなヒーローを作り出してしまったのだろうか。まさに逆転の発想である。さらに主人公を演じるポール・ラッドが、とても優しくて誠実で好感を持てる男なんだな。また友人役を演じたマイケル・ペーニャの、個性的でとぼけたユーモア風味も捨てがたい。

 ミクロの世界というのも面白いし新鮮だが、逆に巨大化したトーマス機関車のおもちゃや、怖い犬と間違えられた蟻さんも楽しかったね。まさに監督は楽しみながらこの映画を作った感がある。ストレス発散には持って来いの映画でもあり、老若男女、そして家族連れでも楽しめる万能薬のような作品と言えよう。なんとなくファンタジックで荒唐無稽でユーモアたっぷりな作風は、あの『ジュマンジ』と相通じるところがあるような気がしたのは私だけであろうか。

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受信: 2015年10月 2日 (金) 09時15分

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受信: 2016年2月 2日 (火) 17時21分

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