篤姫ナンバー1
★★★
製作:2012年 日本 上映時間:86分 監督:小中和哉
タイトルの『篤姫』は分かるのだが、そのあとに続く『ナンバー1』とは何なのだろうか。と思ってこの作品を観たのだが、江戸時代から現代にタイムスリップしてきた篤姫が、銀座ホステスのナンバー1を目指すと言うおバカなお話だった。
江戸時代から現代にタイムスリップしてくるという映画は、これまでに時任三郎の『満月』、錦戸亮の『ちょんまげプリン』などがあるが、いずれも武士が現代にタイムスリップしてくるお話だった。ところが本作でタイムスリップしてくるのは、女性でしかもなんと歴史上の人物である天璋院篤姫なのである。
江戸時代から現代にタイムスリップすれば、その文化の大きな差に驚愕し、なかなか現代には馴染まないものであるが、何とこの篤姫さまは、あっという間に現代人に溶け込んで、ミニスカートをはくどころかホステスになってしまうのだ。今も昔も若い女性の適応能力の早さなのだろうか。ただ銀座ホステスと言ってもアダルト色は皆無なので念のため・・・。
それにしても、現代から江戸時代にタイムスリップすると、時代劇のセットなども含めてかなりの製作費を覚悟しなくてはならないが、この映画のように江戸時代のシーンが箱根の山奥だけだとお金がかからなくていいよね。いずれにせよ深刻な作品ではないのだから、ファンタジーコメディーと割り切ってお気楽に観るしかないよね。
まあ低予算で荒唐無稽なハチャメチャ映画であるが、タイムスリップして来たのが篤姫だけではなく、世話係のタエと女忍者のみつも一緒だったという設定が面白かったかもしれない。この三人は三者三様で個性的に描かれており、なかなか笑える仕上がりになっている。
タイムスリップものとしては、余り期待できないものの、ラストシーンでの『変形Vサイン』だけは、思わずニヤリとしてしまうだろう。まあ映画館で観ると腹が立つかもしれなが、レンタルDVDを家族揃って楽しむ程度なら許せる範囲であろうか。
下記のバナーをクリックするとこの記事の人気度を確認できます↓↓↓
↓ブログ村とクル天↓もついでにクリックお願いします(^^♪
| 固定リンク | 0
コメント