PK
著者:伊坂幸太郎
PKとは通常はサッカーのペナルティーキックのことだが、、超能力の「念動力」(サイコキネシス)「psychokinesis」を略してPKと呼称される事もある。また本書ではその双方を描いおり、中編を三部に分けて、最後にそれらが全て繋がるような展開に仕上げている。
その中編とは主に次のような構成になっている。
「PK」サッカーのワールドカップ予選で、やや不調気味のスター選手が、試合終了間際に劇的なPKを決める話。
「超人」未来に起こる犯罪を予知する能力を持つ超人の荒唐無稽でちょっと怖い話。
「密使」ゴキブリの密使が過去にタイムトラベルし、地球を救うと言うもっともっと荒唐無稽な話と、これら三作の中編を過去・現在・未来で総括する話。
タイムパラドックスの関係を回避しつつ、過去を変化させてもパラレルワールドの派生を防止して未来を明るい方向へ変革してゆくと言う論理展開は、さすが伊坂幸太郎!と唸ってしまった。
だが正直いまだ良く理解できない部分もあり、読了後もやや消化不良の感が否めず、とくに感動することもなかったのが心残りである。まあ実験的な小説でもあり、一種のパズルだと考えれば納得出来るのかもしれない。だが少なくとも、私が期待したところのタイムトラベル小説ではなく、爽快感も得られずかなり読み疲れてしまった。
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