タイムシャッフル
★★★☆
製作:2014年 米国 上映時間:104分 監督:ブラッドリー・キング
バイトでアパートの管理人をしながら、ルームシェアリングをしている三人の若者たち。そのうち二人の男女は売れない画家のカップルで、もう一人は博打好きの友人である。
ある日向かいの部屋に住む老人の家を訪ねると、老人は不在で壁には無数のポラロイド写真が貼ってあった。なんとその写真は向かいに住む自分たちを隠し撮りしたものばかり。
すわストーカーだったのかと思ったら、実は窓際に設置されていた巨大カメラは、24時間後の未来を写し出すタイムカメラだった。そして壁に貼られていた写真は、自分たちの未来を写したものだったのである。
さらに倉庫の扉を開けると、そこには焼け焦げたような老人の死体が転がっていた。老人の死は、未来の写真に逆らったためだと思いこんだ三人は、写真に移されている通りの明日を演じることを決断するのであった。
そして画家は明日の自分が描いたと思われる絵を模倣して絵を描く。また博打好きは当然明日のレース結果を知るために、窓にレース結果を書いた紙を貼りつけて、前日に写される写真によってレースは百発百中となる。
だがこんな調子の良いことばかりが長く続くはずがない。ある日、百発百中の奇妙さに不信感を抱いたレースの胴元?が家に訪れ、博打好きを脅してタイムカメラの所在を突き詰めるのだった。それからはこのヤクザな胴元の部下に見張られ、脅される日々が始まるのであった。
場所はアパートだけ、会話のある登場人物も7~8人という低予算のB級映画である。だがアイデアがなかなか面白いし、だんだん変化してゆく三人の心理描写も巧みに描いている。そして先の読めない展開にもドキドキしてしまうだろう。
ただ胴元が登場してからは、SFからミステリーにチェンジしてしまったことと、ラストの収束方法が今一つだったのが非常に惜しまれる。少なくとも終盤では、もうひと捻りもふた捻りも欲しいところであった。
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