告発の行方
★★★★
製作:1988年 米国 上映時間:110分 監督:ジョナサン・カプラン
主演のジョディ・フォスターは、本作品と『羊たちの沈黙』で第61回アカデミー主演女優賞を獲得し、人気・実力共にアメリカを代表する女優の礎を築いたのである。まさにその受賞が納得できるほど、彼女は難しい役どころを見事に演じているし、レイプされるシーンも痛々しく凄まじかった。
本作の主題は、集団レイプとその判決である。ラストの字幕にもあったが、米国では集団レイプの件数がハンパではなく、深刻な社会問題となっているという。本作ではその集団レイプにスポットを当てているが、一方で検察側と弁護士側の不正な癒着に関してもチクリと針を刺している。
アカデミー主演女優賞に輝いたジョディ・フォスターはともかくとして、一方で女性検事補を演じたケリー・マクギリスの存在も無視できないだろう。180センチ近い長身の彼女は、まさに逞しい女性検事補そのものだし、その風貌もなかなか魅力的であった。そしてなんと彼女自身が、1982年にレイプ被害に遭っていると言うのだ。実に皮肉な巡り合わせではないか。
ただ残念なことに、裁判ものとしてはかなり迫力に欠け、ただただ弁護士の嫌らしさだけが強調されているだけであった。法廷シーンにもっとメリハリをつけたり、どんでん返しを用意したりして、もっとハラハラドキドキさせるような脚本を書けなかったのだろうか。お蔭で判決後も、十分なカタルシスを得ることが出来ないまま、なんとなくエンディングになってしまった気がするのだ。
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