ゴジラVSキングギドラ
★★★☆
製作:1991年 日本 上映時間:102分 監督:大森一樹
1992年のことである。東京上空に突然UFOが出現!と思ったら実は23世紀からやってきた未来人を乗せたタイムマシーンであった。彼等の飛来目的は、ゴジラによって壊滅的被害を受けた23世紀を救うため、まだ23世紀ほど強力になっていないゴジラを抹殺するため、20世紀にやってきたというのだ。
そして彼らは、ゴジラが誕生する以前の過去に跳び、ゴジラの誕生そのものを阻止しようとする。そしてゴジラの代わりにキングギドラを誕生させるのであった。なぜそんな面倒なことを仕掛けたのか。実は未来人たちの真の目的はゴジラの抹殺ではなく、日本の経済発展を阻止することにあったのである。
最終的にはタイトル通り、ゴジラとキングギドラの対決になるのであるが、前半から中盤までのストーリー構成がこれまでのゴジラ映画とは一線を画しているところが特徴的で面白かった。ただ残念ながらタイムパラドックスに矛盾が多く、しかもハリウッド製SF映画からの流用が目立ち、ちょっと臭い映画になり下がっている。
ゴジラの誕生秘話の部分が一番興味深かったが、キングギドラの誕生秘話のほうは、取って付けたようで余り感心しない。そもそもキングギドラは宇宙からやってきた怪獣だったはずである。また未来人たちの不可解な行動や、ドタバタ調のアクションもこの作品の価値を貶めてしまった気がする。
もっとシリアスでスケールを大きくして、さらにもうひと捻りした展開と丁寧な創り方をしていれば、本作はゴジラ映画の中でもトップクラスの評価を得ていたのではないだろうか。子供向けなのか大人向けなのか、中途半端なゴジラ映画だったのが非常に残念である。またせっかくの斬新なアイデアを、このような中途半端な作品として潰してしまった事が悔やまれるし、実にもったいない話ではないだろうか。
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