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2015年3月21日 (土)

21g

★★★

製作:2003年 米国 上映時間:124分 監督:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ

 アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督の『21g』を観ました。
 かなりへビーで暗い作品で、かつ2つの時間がバラバラに切り刻まれて、逆廻りしたりするので中盤まで、さっぱり訳が分からないまま展開してゆくのです。このあたりは『メメント』というより『アレックス』と似ていますね。

 またハンディカメラでの撮影のようで、ザラザラと映像がどぎついために、出演者全員の顔が全て汚くみえました。
 最後に『人は死ぬと21g軽くなる』というナレーションが入るのですが、魂の重さが、チョコバー1本の重さということなのでしょうか。
 いずれにしても何を言いたいのか、良く判らない作品でした。唯一ナオミ・ワッツのヌードとセックスシーンだけは、かなりドキドキものであります。

 同監督の『アモーレス・ペロス』は秀作でしたが、本作(21g)ではカメラワークとフィルム編集に凝りまくっただけで、ストーリーとテーマが全くスウィングしていません。タランティーノの『ジャッキーブラウン』も観ましたが、今ひとつでした。タランティーノが未だに『パルプ・フィクション』を超えられないように、アレハンドロ・ゴンザレスも当面は『アモーレス・ペロス』を超えられないのでしょうか。

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