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2015年2月 7日 (土)

3D映画は生き残れるのか

 昔は立体映画と呼ばれていて、昭和25年に「恐怖の街」や「ブワナの悪魔」が始めて上映された。それ以降も立体映画は続々と発表されたものの、やがて下火になり製作されなくなってしまったようだ。だがその8年後に、従来よりも立体感の増した新形式の立体映画が発表され,再び立体映画が復活するかに見えた。

 それが約50年前に私が始めてみた3D映画『骸骨面』(原題 THE MASK)という洋画である。この3D映画は、スクリーンで俳優が骸骨面を被ったときだけ、観客も同時に3Dメガネをかけるという新趣向であった。そして3Dメガネをかけると、石や炎が少し飛び出すように観えるというだけの幼稚な3Dで、ほとんどストーリー性もない酷い作品だったのである。
 これでは、子供のころに少年雑誌の付録についていた『鉄腕アトム』の立体マンガのほうが遥かに迫力があったと、この映画を観たことを後悔した記憶だけが残ってしまった。

 それから更に20年後、東京ディズニーランドのアトラクションとして華々しく登場したのが、マイケルジャクソンの『キャプテンEO』というSFミュージカル3D映画だった。そしてこの映画を観て、その画期的な3D技術の進歩に、驚愕し、鳥肌立ち、身震いするほど感動し、ついに『3D時代の幕開け』を感じたものである。

 だがその後30年近く、2009年に公開された『アバター』が大ヒットするまでは、本格的3D時代はやってこなかった。また『アバター』の3D映像は実に美しく、飛び出す映像というよりも「奥行のある品の良い3D」で、『アバター』以後の3D映画は、従来の見世物的でド派手な3D映像から落ち着いた奥行きのある映像にチェンジしてしまうのである。

 ただ私個人の3Dに対する思い入れは、見世物的と言われようが、あの『キャプテンEO』に執着し続けている。だから落ち着いた奥行きのある3D映像に定着してしまった現在の3D映画に対しては、全く興味を失ってしまった。それだけではなく、重い3Dメガネを着用し、わざわざ高い料金を支払う価値観が湧かなくなってしまったのである。
 

 また数年前に、TVやPCなどで3D機能を織り込んだ新製品が次々に発表されたが、今現在これらの機能を使える放送やソフトをあまり見かけないし、ほとんど話題にも登場していない気がする。また映画のほうも3Dは、あくまでも2Dの添え物という位置付けであり、字幕版・日本語版それぞれに3Dを付加すると、なんと同じ映画を4本も同時に上映することになってしまう。
 たぶんこのまま行けば、いずれまた3Dは萎んでしまうかもしれない。将来というより未来に、本格的に3Dが流行るのは、やはり3Dメガネを使わず、ホログラム的な完全立体映像を映し出せる技術が確立するまで待たねばならないだろう。

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