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2015年1月の記事

2015年1月29日 (木)

薄氷の殺人

★★★

製作:2014年 中国,香港 上映時間:109分 監督:ディアオ・イーナン

Hakuhyo
 第64回ベルリン国際映画祭で金熊賞と銀熊賞を受賞したクライムサスペンスだというのだが、今一つこの映画の素晴らしさを見いだせないまま映画館を出ることになってしまった。

 元刑事だった主人公が、連続バラバラ殺人事件を追ってゆくうちに、その被害者の妻である謎めいた美女に惹かれてゆくという流れはミステリアスなのだが、主人公の男優に全く魅力を感じなかったのは私だけであろうか。さらにストーリーが難解、というよりはかなり説明不足の感があった。

 ただ謎の美女を演じた女優がかなり魅力的だったためか、全く退屈感を抱かずにスクリーンに集中出来たことが嬉しい。まあこの映画全体に漂ってくる暗くてシュールな雰囲気は、決して嫌いではないのだが・・・。

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2015年1月27日 (火)

ジミー、野を駆ける伝説

★★★☆

製作:2014年 英国 上映時間:109分 監督:ケン・ローチ

Jimy
 舞台は1930年代のアイルランド。庶民の自由のために戦った活動家の実話をもとに描いたヒューマンドラマである。
 主人公の活動家ジミーは、アイルランドの内戦中に共産主義者とみなされ、アメリカに逃亡していた。やがて内戦終結から10年の時が流れ、ほとぼりが醒めた頃合いに、故郷の田舎町に帰ってくる。
 そしてかつての仲間たちや若者たちと共に、10年前にダンスやスポーツや芸術を楽しんだホールを復活させるのだった。それによって住民たちには活気が戻り、ジミーの人気は沸騰してゆくのだが、それを好ましく思わない老神父が10年前と同様に邪魔をする。

 とにかく緑色が抜群に美しい映像で、心が癒されることは間違いない。またホールでのダンス風景が実に楽しい。そんな中でジミーと10年前の彼女の切ない再開と、お互いに好いていながらどうにもならない現実との狭間で苦悩する二人の心情にも胸を痛めてしまうだろう。
 ただアイルランドの歴史や、当時の教会の背景にある思惑などを我々は理解出来ないため、なにか奥歯に物が挟まったような中途半端な感動しか湧いてこなかったのが非常に残念であった。

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2015年1月19日 (月)

28日後

★★★☆

製作:2002年 英国、米国 上映時間:114分 監督:ダニー・ボイル

 この映画、序盤はとてもミステリアスでとても素晴らしい出来でした。殊に人っ子一人いないロンドンの街の風景は、何処かで観たようなシーンではありますが、とてつもなく印象的でした。
 ところが教会でゾンビに襲われた辺りから、急にテーマが変わってしまったような違和感を感じてしまったのです。そして軍隊が出現してからは、完全にB級ホラーに成り下がってしまいました。
 そもそもこの映画は、猿を媒介とした謎のウィルスがイギリス全土に蔓延し、28日間後にはほとんどの人間がゾンビ化していた・・・というお話のはずなのですが、その後ウィルスのウの字も出ないのです。

 いずれにせよ、ウィルスうんぬんよりも、わずかに残った未感染人間達のサバイバルゲームと解したほうが良いでしょう。
 そしてこの映画では『ウィルスも怖いが極限状態での人間はもっと怖いのだ』ということを言いたかったのかもしれませんね。しかし人間の極限状態での心理描写も弱く、ただ女を犯したいというだけの欲望しか描けなかったのは非常に残念です。
 またエンディングを2つも用意する必要があったのかも疑問です。あそこでハッピーエンドで終ったのは、実は死ぬ直前の夢だったというように重ねて、1つにまとめたほうが良かったと感じました。
 いずれにせよ、バイオハザードのコピーのようだと言われても、文句は言えないでしょうね。またパニックものなのか、ホラーなのか、サバイバルものなのか意味不明で、どれをとって中途半端で弱い作品でした。

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2015年1月14日 (水)

あと1センチの恋

★★★☆

製作:2014年 ドイツ、英国 上映時間:103分 監督:クリスティアン・ディッター

1cm
 友達以上恋人未満と思い込んでいる男女の擦れ違いを描くラブストーリー。また趣味の問題かもしれないが、ヒロインの女の子がとてもキュートで可愛いね。その可愛い女の子は、意地を張って好きでもない男に抱かれたお陰で、なんと12年間もの長い間、気の毒になってしまうほど、いつもアンラッキーばかり続いてゆくのである。

 でもラストは絵に描いたようなハッピーエンドで締めくくられるので、なんとか救われる。とにかくこの数分間のラストシーンは感動的である。絵も良い音楽も良い、まさにラブストーリーの王道でしめくくった感がある。

 それまでのイライラ、ガックリの100分間は、まさにこのラストシーンのための添え物に過ぎなかった。ストーリーもあってないようなダラダラストーリーで、好意的に評価しても30点。だがたった数分間のラストシーンだけは100点満点。結局総合的にこの評点に落ち着いた訳である。

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2015年1月 7日 (水)

アバウト・タイム ~愛おしい時間について~

★★★

製作:2013年 英国 上映時間:124分 監督:リチャード・カーティス

Abouttime
 過去にだけタイムトラベルが出来る能力を持つ青年が、その能力をフルに使って意中の女性のハートをつかむというSFラブコメである。監督はあの『ラブ・アクチュアリー』でラブコメには定評の高いリチャード・カーティス。

 タイムトラベル能力を駆使することにより、何度もやり直しが聞くので彼女の好みを知った上で再度チャレンジ。このパターンは、1993年に製作されたビル・マーレイとアンディ・マクダウェルの『恋はデジャ・ブ』とそっくりだ。
 もちろんそれを期待して、やっとこの作品の上映館であるミニシアターを探し出して朝一で観たのである。だが残念ながら『恋はデジャ・ブ』を観たときのような衝撃と面白さは沸いてこなかった。

 ただ彼女と知り合った日より前にタイムトラベルしてしまうと、彼女との出会いはなかったことになり、彼女の連絡場所を書いたメモが消えてしまうとか、子供が生まれた日より前にタイムトラベルすると別の子供が生まれてしまうなどの障害が発生するというパターンは目新しくて面白かった。
 ところが父親の説明では未来には行けないはずなのに、 過去から現在に戻ることは可能なのだろうか。そのあたりがかなり曖昧で分かり難いし、ご都合主義的なところが、ちょっと引っかかってしまったな・・・。

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2015年1月 1日 (木)

2015年 謹賀新年

2015_3
 なんと『ケントのたそがれ劇場』は、開設以来丸9年経過してしまいました。開設してから、数十ブログの皆様と相互リンクを貼り合いましたが、なんとそのほとんどが現在廃止または休止状態になっています。

 通常ブログの寿命は3年前後と言われていますが、そうした状況の中で我ながらよくも9年間も休まずに、このブログを続けて来れたものだと、呆れるなり感心するなり万感の思いが駆け巡ります。
 これもひとえに、続いて応援していただいている方々のお蔭だと感謝せずにはいられません。本当にいつもいつもありがとうございます。

 ただ去年は旅行に出かける機会が少なかったこと、また定年後は都心に出向く機会が激減し、映画館に行く回数も年々減少していることも非常に残念であります。さらにはブログに賭けるパワーや筆力の低下も否めず、先細り状態なのも気掛かりですが、今年は心機一転もう少し頑張ってみたいと思いますので、なにとぞ変わらないご支援のほどお願い申し上げます。

管理人:蔵研人(クラ・ケント)

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