ストックホルムでワルツを
★★★☆
製作:2013年 スウェーデン 上映時間:111分 監督:ペール・フリー

スウェーデン出身の世界的ジャズシンガー、モニカ・ゼタールンドの半生を描いた伝記ドラマである。彼女は電話交換手をしながら、5歳の娘を育てるシングルマザー。さらに仕事が終わってから、バスに飛び乗り歌手を目指してクラブで歌う。
結局は幼い娘を両親に押し付けたまま、自由奔放に生きることになる。だからそれを快く思わない実父に反対されるのだが、常に自分の夢に向かって走り続け、ついにはモダンジャズ界の歌姫に上り詰めてしまう。その数年間の喜怒哀楽と苦悩を、歌を交えて描いてゆく。ただしだからと言ってミュージカルではない。
主役のモニカを演じたのは、シンガーソングライターのエッダ・マグナソン。どうりで歌が上手いはずである。それに演技力も大したものだし、美人で脱ぎっぷりもなかなか大胆だ。これでは本職の女優も真っ青であろう。
彼女が成功したのは、負けず嫌いで常に上昇志向の性格とその美貌のお蔭であろう。そして母国語(スウェーデン語)でジャズを歌ったということが大躍進の始まりであることも否めない。
だがその陰には、両親や再婚相手の協力があったことも見逃せない事実である。いずれにせよ、余り感じの良い女性ではなかったようで、主人公の行動には全く共感を得られなかった。またスウェーデン映画のためか、余り派手なシーンがなく、終盤の盛り上がりに欠けたのも残念だが、ハッピーエンドだったのが救いかもしれない。
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