白ゆき姫殺人事件
★★★★
製作:2014年 日本 上映時間:126分 監督:中村義洋
湊かなえの原作本を読み始めたばかりだったが、レンタル屋の棚でこのDVDを見つけてしまい、原作を読む前のほうが面白かろうと、早速レンタルすることになってしまった。
やはりミステリーものは、最初から犯人が分かってしまったら面白くない。だから小説を読む前にDVDを観て正解であった。
それにしても、湊かなえの小説は、主要人物の告白という展開が多い。本作も間違いなくその手法を駆使しているが、それぞれの告白が皆自分に都合の良い告白なのである。このように複数の視点から、同一事象を矛盾と錯綜に絡めて描く手法は、あの芥川龍之介の短編小説『藪の中』の世界と言えよう。
まあ小説の手法については別の機会に譲るとして、映画としては斬新だしそれなりに楽しむことが出来た。また主演の井上真央をはじめとして、皆その役柄にぴったりとはまっていたような気がする。また少女時代の子役も、良く似た子を探してくるものだと感心してしまった。
それにしても、OLたちや少女たちの、女のいやらしさについて、具体的に細かく描いているよね。やはりこうしたいやらしい女性心理は、女性作家でなければ絶対に書けないと確信してしまった。
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