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2014年12月24日 (水)

百円の恋 

★★★★☆

製作:2014年日本 上映時間:113分 監督:武正晴

100yen
 ミニシアター系の映画で、上映館は全国でたった三館しかない。だが低予算でも、ここまで面白い映画が創れると言う見本のような映画であり、第27回東京国際映画祭の日本映画スプラッシュ部門で作品賞を受賞している。

 実家の弁当屋を手伝うでもなく、毎日夜更かし朝寝坊の自堕落な生活を送り、妹との大喧嘩をきっかけに実家を飛び出て、ボロアパートで一人暮らしを始める一子。百円コンビニで深夜労働をするのだが、同僚は奇妙でおかしな店員ばかりだ。
 そしてその通勤途上にあるボクシングジムで、寡黙に練習に打ち込む狩野と出会い、生まれて初めて淡い恋心を抱くのだった。その後一子は、コンビニの同僚に強姦されたり、同棲した狩野にも捨てられて散々痛い目に合う。だが自らボクシングにのめり込むことによって、心身共に再生してどん底から這い上がってくるのだ。

 ボクシングというツールを通して、ただ単にブラブラ暮らしている人間の弱さと、何か目的を持ったときの人間の強さを、実に分かり易く見事に描いているではないか。そして少なくとも若い男性ならば、ラストの「あしたのジョー」もどきにもきっと感動し、確実にカタルシスが得られるはずである。

 それにしても、その肉体と精神の大変身ぶりや、ボクシング技術の習得など、ヒロイン一子を演じた安藤サクラの大熱演には、立ち上がって大きな拍手を送りたくなること請け合いだ。もしかすると、これが彼女の大ブレークの始まりになるかもしれない。この映画こそ、是非ともニート中毒者たちに観てもらいたいものである。

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