キック・アス/ジャスティス・フォーエバー
★★★
製作:2013年米国 上映時間:103分 監督:ジェフ・ワドロウ
基本的にシリーズものの続編は観ないことにしているのだが、前作が余りにも面白かったため、DVDならいいだろうと考えレンタルしてしまった。まあそれなりに面白かったものの、やはり前作と比べるとかなりトーンダウンと言うか、インパクトに欠けてしまったのは否めない。これは監督が替わったためなのか、あるいは続編の定めなのだろうか。
当然続編のため、脚本中の観衆だけではなく、映画を観ている観客にとっても、主役のキック・アスに対しては全く新鮮味が沸かない。それに何と言っても、ヒットガールを演じているクロエ・グレース・モレッツが、小学生から高校生に成長してしまったこともマイナス要因である。
成長した彼女はとても魅力的で、まさに蛹から蝶に脱皮仕掛けているようなフェロモンをまき散らしているように感じた。だが前作が好評だったのは、小学生の小さな女の子が、大人を相手に超過激アクションをこなしていたからに他ならない。自然の摂理とは言え、それが消失してしまったのだからインパクトが消失したのは仕方ないだろう。
また続編によくあるスケールの大きさを求め、ヒーローたちを多発し過ぎたため、逆にその存在感が希薄になってスケールが小さく感じてしまったという皮肉を感じたのは私だけであろうか。ただどうしようもないヒーローたちの中で、マザーロシアの存在感だけは群を抜いていたね。だがなぜ彼女があそこまで強くて残虐なのかの説明がないのが残念である。
いずれにせよ、余り意味のない配役が多過ぎるし、下品で残酷なシーンの多発もいただけない。ましてや簡単に人が殺されてしまうとういう命の安さを描きながら、諸悪の根源のような極悪人がしつこく生き残るというのも共感出来ない。たぶんさらなる続編を意識してのことだろうと感じたが、もう決してこのシリーズを観ることはないだろう。
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