誰よりも狙われた男
★★★☆
製作:2014年 米国、英国、ドイツ 上映時間:122分 監督:アントン・コービン
原題は『A MOST WANTED MAN』であるが、これを『誰よりも狙われた男』と訳して良いのかは微妙なところであるが、英語力のない私には判断できない。ただこの邦題にかなり興味を惹かれたことだけは確かである。だがその内容と一致しているのかと問われれば、これもまた私にはピンとこなかった。
もともとこの作品は、ジョン・ル・カレのスパイ小説を原作としたもので、007のような派手なアクションは一切ない地味な作品である。本作のスパイは、地道に情報を収集したうえで、要注意人物に接触し、彼等を脅したり懐柔したりしながら、さらに重要な情報を手に入れてゆくと言った現実的な手段を選んでいる。それはまさに、小魚を餌に大魚を釣り、さらにその大魚を餌に巨大魚を釣るという手法であった。
主演のバッハマンを演じたのが、2014年2月に急逝したフィリップ・シーモア・ホフマンということもあり、武蔵野館の小さなスクリーンは昼間からほぼ満員御礼状態であった。ちょっと太り過ぎのホフマンではあるが、個性的で渋み走ったバッハマン役には、まさにぴったりのはまり役であった。
スパイ映画だからと言って、派手なドンパチを期待すると、退屈感と睡魔が襲ってくるかもしれない。だからこの映画を観る場合は、ある程度この作品に対する予備知識を得てから鑑賞することをお勧めしたい。
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