イン・ザ・ヒーロー
★★★☆
製作:2014年 日本 上映時間:124分 監督:武正晴
ヒーローや怪獣スーツの着ぐるみを着て演技をする人をスーツアクターと言う。彼等はもともとアクションスターを目指しているのだが、日本ではアクションスターとして活躍する機会が少ない。そこで時に殺陣やスタントをやりながら、スーツアクターの仕事が中心になってしまうらしい。
彼らは顔も出なければ、出演者としての名前もでない。完全に裏方であるが、影で出演者たちを支え、場合によっては命を懸けてアクションをこなす場合もある。この映画は、そんな裏方たちを題材にしたヒューマンドラマと言えよう。
主演の唐沢寿明と共演者の寺島進は、トレンディ俳優と悪役俳優というイメージが先行してしまうが、ともにスタント経験者だという。まさに二人ともこの映画にぴったりの役柄と言えよう。それにしても二人が同年齢というのも信じられない。それほど唐沢が若づくりなのである。あと寺島が演じていたように、女性キャラのスーツアクターを、背の低い男性が演じていることもあると分かって、ひとつ利口になった気がする。
いずれにせよ、50歳を過ぎた唐沢寿明と寺島進のはつらつアクションには脱帽せざるを得ないだろう。だが脚本がチグハグで、何を目指しているのか不明であること、また登場人物の描き方が中途半端で、話の中で多くの矛盾を露呈してしまうという欠陥が見逃せなかった。
ラストのクライマックスシーンである「白忍者100人切り」は、『キル・ビル』を彷彿させる派手で壮絶なアクションであり、まさにこの作品の総括と言って良いだろう。それだけに準主役を演じた福士蒼汰の役割や、途中の脚本の拙さが非常に残念に感じられた。
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