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2014年8月27日 (水)

ソウォン/願い

★★★★

製作:2013年 韓国 上映時間:123分 監督:イ・ジュンイク

Negai
 2008年に韓国で発生した幼女暴行事件を題材とした社会派人間ドラマである。まずは痛々しい被害者を演じた子役の少女に拍手喝采を送りたい。
 またこの事件自体はドロドロとしているものの、心身をズタズタにされた少女とその家族が、必死になって数々苦痛を乗り越えてゆく姿には感動の涙が止まらなかった。
 また韓国映画にありがちな、不幸の上に不幸を塗りたくり、これでもかとしつこく追い打ちをかける展開にしなかったところも評価したい。もしそのような脚本にしていたら、この少女と家族たちが余りにも報われなさ過ぎて、観ているほうも製作者に怒りをぶつけていたに違いないからである。

 それにしても実際の判決は納得出来なかった。日本でも同じような法体系なのだろうか。スクリーンの中で傍聴人が「酒酔い運転は厳しく取り締まるのに、なぜこのような犯罪には甘いのか。」と叫んでいた言葉が忘れられない。
 少女の切ない証言は、犯人が否定する犯行を確定させたものの、逆に泥酔していたとの証言にも適用されてしまった。まだ心の傷が癒されていない被害者の少女を、無理やり法廷に呼び寄せて証言させたことが、結局やぶ蛇となってしまったのである。何と皮肉な結末であろうか。

 十数年後に、犯人が出所してきたとき、少女は20歳そこそこである。父親とのやり取りの中で、犯人が報復してやるような捨て台詞を吐いていたことが脳裏にこびり付いて離れない。一応ラストは平和に締めくくったように見えるが、これからずっと出所後の恐怖に怯え続けなくてはならないと思うと、実は恐ろしい映画だったのかもしれない。

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