友よ、さらばと言おう
★★★
製作:2014年 フランス 上映時間:90分 監督:フレッド・カバイエ
原題はラテン語の『Mea culpa』で、『罪は私にある』というような意味である。邦題の『友よ、さらばと言おう』は1968年に公開されたジャン・エルマン監督の『さらば友よ』をもじっているだけで、関連性はまったくないようだ。
オープニングの事故回想シーンが、この作品の重大な鍵を握っているのであるが、はじめは意味不明でこの映画を分かり辛くしている。だが主人公の息子が、闘牛場のトイレで偶然殺人事件を目撃し、マフィア一味に追い掛け回されるところから、急にアクション色が濃くなってくる。
闘牛場に始まり、警察署前、カジノ、列車の中でのフレンチアクションは、現実的だがかなり過激で見応えがある。ただストーリー展開のほうは、ハチャメチャになり前後の脈絡が全くなくなってしまう。「ボスは用心深いので、はっきり見られたかどうか不明でも、目撃者である子供を消すのだ」と言いながら、警察署前でのド派手な銃撃戦などを繰り広げるという大矛盾には、ちょっとついていけないところがあった。
そしてラストでオープニングの事故回想シーンの謎が明かされるのだが、散々アクションしまくった後ではそれほど驚きも起こらない。ふ~ん、今更ねえ。だからどうなのと言った感じであった。結局脚本のまずさと、アクションに力点を置き過ぎたためか、テーマがぼやけてしまい、中途半端な完成度を残したまま終わってしまった。それで『友よ、さらばと言おう』では、なにか茶化されたような気分になってしまうではないか。
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