パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト
★★★★
製作:2013年 ドイツ 上映時間:122分 監督:バーナード・ローズ
実在のヴァイオリニストであるニコロ・パガニーニの半生を描いた映画である。実在のパガニーニは、映画で描かれていた通り、悪魔的な演奏技術を持ちながらも、病弱で女と博打に溺れた生涯だったらしい。
ただあの「笑うセールスマン」のようなマネージャーは架空の人物のようだし、彼が次第に没落してゆくのも、病気のためにヴァイオリンを弾けなくなったからであり、マネージャーを解雇したからではない。そこらあたりは、単調なストーリーにならないよう、かなり極端な脚本に仕上げた感がある。
演奏シーンが神がかりだと思ったら、パガニーニを演じたデヴィッド・ギャレットは俳優ではなく本物のヴァイオリニストなのだという。それで演技がふわふわしていたのかと、妙に納得してしまったのだが、それを補って余りある演奏シーンであった。またシャーロット・ワトソンを演じた女性も歌手なのだろうか、とにかく素晴らしい歌唱力で、とどめなく涙が落ちてきて止まらなかった。
ただこの映画をパガニーニの伝記映画だとすると、脚本と演出と映像に物足りなさを感じてしまうかもしれない。しかし音楽映画として観れば、その抜群の演奏シーンや歌唱シーンに心を打たれるはずである。だが全体的な創り方としては、そのどちらにもはっきり色分けされていない。もし作品の色分けをもっと鮮明にしておけば、本来はもっともっと感動作として心に刻まれたはずである。
最後に下記のバナーをクリックしてランキングを確認してくれると嬉しいな↓↓↓
↓ブログ村とクル天↓もついでにクリックお願いします(^^♪
| 固定リンク | 0
« 白蓮れんれん | トップページ | 青天の霹靂 小説 »
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- ゴジラ-1.0(2023.11.28)
- ファイナル・スコア(2023.11.16)
- オルカ(2023.10.31)
- ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書(2023.10.22)
- エデンの東(2023.10.14)
コメント
ihuruさまへ
コメントありがとうございます。デヴィッド・ギャロットの演技はともかくとして、演奏はまさに本物でしたね。
またシャーロット・ワトソンを演じた女性も素敵でした。
とにかく良い映画だったと思います。
投稿: ケント | 2014年10月26日 (日) 10時57分
こんにちは。素敵なブログですね!
この映画、わたしはひたすら主演のデヴィッド・ギャロットの格好良さにやられてしまいました。笑
マネージャーは架空の人物なんですか?それはビックリ。デフォルメされているだけかと思っていました。
投稿: ihuru | 2014年10月25日 (土) 15時19分