ブルージャスミン
★★★★
製作:2013年 米国 上映時間:98分 監督:ウディ・アレン

裕福なマンハッタンのソーシャライトが、夫の逮捕をきっかけに貧しい生活へと落ちていくというストーリーである。一応コメディーということなのだが、ヒロインを気品のあるケイト・ブランシェットが繊細に演じていると、なんとなくシリアスな気分になってくるから不思議である。
ケイト以外のほとんどの俳優がコメディー俳優で固められているし、ことに性格が真逆な妹の存在が実に軽くてコミカルである。そんな中でケイトだけが浮き上がってしまうという構成は、まさにセレブな夫人と一般人とのギャップを巧みに示唆していると言えよう。きっとケイトを主役に引っ張り出した監督の着眼点も、そこにあったのかもしれない。
いずれにせよ、今までゴージャスで贅沢な暮らしをしていた女性が、ほとんど無一文になっても過去の栄光を忘れられずに、いつまでもお高く留まり続けているという惨めさや孤独感をひしひしと感じさせる映画なのである。きっと貧富の差が著しいアメリカには、こうした女性がかなり存在しているのだろうな。
それでもラストは、ハッピーエンドなのかと思っていたらとんでもなかった。残酷というか身から出た錆というか、世のセレブ婦人たちへの警鐘だったのだろうか。あのあとヒロインは、一体どうなってしまうのだろうかと気がかりでたまらない。
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ニューヨークでセレブ生活を送っていたジャスミン(ケイト・ブランシェット)は、夫ハル(アレック・ボールドウィン)のビジネスが崩壊し、サンフランシスコに暮らす妹ジンジャー(サリー・ホーキンス)のアパートに身を寄せる。
再出発を図ろうとするものの、質素な暮らしや周りに馴染めず、虚栄心が捨てられない。
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受信: 2014年6月 5日 (木) 17時55分
» ブルージャスミン ★★★★★ [パピとママ映画のblog]
ウディ・アレン監督がケイト・ブランシェットをヒロインに迎え、サンフランシスコを舞台に転落人生の中でもがき、精神を病んでいく姿を描くドラマ。ニューヨークでセレブ生活を送っていたものの夫も財産も失ったヒロインが妹を頼りにサンフランシスコに引っ越し、再生しよ...... [続きを読む]
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□監督・脚本:ウディ・アレン◆ケイト・ブランシェット◆アレック・ボールドウィン◆ボビー・カナヴェイ...... [続きを読む]
受信: 2014年7月13日 (日) 18時17分
» ジャスミンの運命 [笑う社会人の生活]
映画「ブルージャスミン」を鑑賞しました。
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受信: 2014年11月12日 (水) 06時35分
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【概略】
かつてN.Y.セレブリティ界の花と謳われながら、今では結婚生活も資産もすべて失ったジャスミンが、虚言と現実逃避を繰り返し、次第に精神のバランスを崩していく。
ドラマ
「ジャスミンという名前に変えたの ジャネットなんて平凡だもの」
かつてセレブ界の華と謳われたジャスミンは、現在は無一文ながら纏うのはシャネルなどのブランド品ばかり。過去の栄光に浸り、ひたすらに堕ちていく彼女の運命は。
ケイト・ブランシェットさんの独壇場、このジャスミンと言う女性には誰しも共感出来ないと思う... [続きを読む]
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ウディアレンの作品って「知的」とか「サレオツ」とか冠がつくっつうかさ観る人が語りたがるものが多いんだけど それゆえにいやそれだからこそ 「なによ~~~~」って鼻白む部分も多くあって ま、わたくしが「英語が不得意」とか知的ではないとかなにより「ニューヨーカー…... [続きを読む]
受信: 2015年2月23日 (月) 11時43分
コメント
>一応コメディーということなのだが
...明らかに シリアスドラマでしょうに。
それが
とんでもない
>ほとんど無一文になっても過去の栄光を忘れられずに、いつまでもお高く留まり続けているという惨めさや孤独感をひしひしと感じさせる映画なのである。
この女には、ムカムカですね。何あんた
人と接する態度???こんな態度じゃ 誰も救いの手を差し伸べてはくれんよね。
>残酷というか身から出た錆というか、
完全に身から出た錆でしょう。作品自体はとても良かった。充実してましたが ジャスミンが気持ちを入れ替えて 第二の生活を再出発する心構えがあったなら ここまで落ちぶれることはなかったんじゃないかな。
生活はそこそこでも キチッと就職し、しっかりした男性と一緒になって ひとつ屋根の下で 食事したり 布団一つで寝たり 買い物して基盤を築けたかもしれないのに、それらのチャンスは自分のお高く留まる振る舞いやらで ぜぇ~んぶ逃しちゃったんだから。
投稿: zebra | 2014年7月23日 (水) 11時01分