そこのみにて光輝く
★★★★
製作:2013年 日本 上映時間:120分 監督:呉美保
1990年に自殺した佐藤泰志の小説を原作とした映画で、共に生きる場所のない男女の愛と苦悩を悲惨に描いたラブストーリーである。なんとなく韓国映画を思わせるドロドロとしたタッチなのは、監督が在日韓国人三世だからであろうか。
それにしても一体いつの時代の話なのだろう。煙草ばかり吸い続ける主人公たち、バラック小屋で寝たきりの父親、そしてヤクザのような地元名士の存在とその行動には、かなり違和感を感じざるを得ない。
不幸ばかりが続いて、なんとも暗く救いのない作品ではあるが、ラストシーンでなんとなく僅かながらもやっと光を見出したような気がする。ただそのあとにも、主人公たちには辛く厳しい現実が続いて行くのだろうな、と想像してやり切れなくなってしまったことも否めない。
ストーリーとは別に、主人公の綾野剛、池脇千鶴、菅田将暉の三人の個性的な演技には惜しみない拍手を送りたいし、脇を固めた高橋和也、火野正平 、伊佐山ひろ子らの渋さと存在感も、なかなか捨てがたいものがあったね。
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