妖魔ヶ刻
井上雅彦が編集した「時間怪談」の傑作選で、2000年に徳間文庫にて出版されている。同じ編者による似たようなアンソロジーの『時間怪談』が1999年に廣済堂出版から出版されているが、こちらとは全くの別物である。つまり『時間怪談』が書き下ろしであるのに対して、本作は過去に発表され、評価の定まったものや、埋もれた作品を募集・選別したものである。
収録された作品は14点で、2点のマンガを含む下記の構成となっている。
1.制 服 安土 萌
2.ねじれた記憶 高橋克彦
3.フェイマス・スター 井上雅彦
4.迷宮の森 高橋葉介 マンガ
5.骨董屋 皆川博子
6.骨 小松左京
7.時の思い 関戸康之
8.サトウキビの森 池永永一
9.時の落ち葉 田中文雄
10.二十三時四十四分 江坂 遊
11.長い夢 伊藤潤二 マンガ
12.天蓋 中井英夫
13.昨日の夏 菊池秀行
14.老人の予言 笹沢佐保
いずれも劣らぬ傑作ではあるが、個人的にはともに切なくノストラジーを感じさせてくれる『ねじれた記憶』と『時の落ち葉』の二作を絶賛したい気分である。
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