ウルヴァリン:SAMURAI
★★☆
製作:2013年 米国 上映時間:125分 監督:ジェームズ・マンゴールド
『X-メン』シリーズのメインキャラ、ウルヴァリンを主人公にした人気外伝シリーズの第2弾で、舞台は日本というところがミソである。だがいつもながら、外人が日本を描くと何か勘違いしているというスタンスが変わらない。渋谷や長崎は日本そのものだが、室内シーンのセットは、日本というよりまさに香港のようである。
そして日本といえば忍者とサムライとヤクザしかいないという、極端な認識のズレには情けなくなってしまう。そしてそのヤクザの強いこと強いこと。ヤクザと言っても所詮はただの人間なのに、超スピードで突っ走る新幹線の屋根に上って、ウルヴァリンと互角の戦いが出来るはずがないじゃないの。あーあ全くおバカ過ぎて話にならない。
それにシンゲン(武田信玄?)なんて時代錯誤の名前で登場する真田広之の役柄を全く生かし切っていないのはもったいない。あの新幹線ヤクザのほうが何倍も強いのだから、彼はよくこの程度の役柄で納得したものだ。それになぜ父親が娘を殺そうとするのかも、まったく持って理解不能である。
またその娘が、恋人や婚約者がいるのに、いとも簡単にローガンと寝てしまうのも納得できない。むしろその妹役のユキオとなら、多少は有り得ると思えるのだが、なにか納得不能なことが多過ぎるね。それに会話ありの日本人役には、全員日本人を起用してもらいたい。特にニンジャ・ハラダ役のたどたどしい日本語には、かなり白けてしまったな。
またクライマックスで出現するターミネーターのようなサムライロボットはまいったね。それなりに恰好は良いのだが、伏線が全くないまま突如として出現するため、それほどカタルシスを得られないのだ。製作費をかけているためか、アクションシーンはそれなりに充実しているものの、脚本がかなり雑で、日本に対するイメージが余りにも時代錯誤過ぎているところが残念でたまらない。
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