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2014年3月15日 (土)

凶区の爪

著者:竹本健治

Kyouku
 若き天才囲碁棋士である牧場智久を探偵役としたシリーズの第一作だという。 本作では本因坊戦に辛くも勝利した牧場智久と囲碁雑誌の編集者たち一行が、地元の後援者である四条宗雲の大邸宅に招かれたあと、屋敷内で次々に起こる連続殺人事件に巻き込まれる様子を描いている。
 ところが妙なことに、主人公であるはずの牧場智久は、宗雲の大邸宅に着いたとたんに、極度の疲労のため高熱を発して4日間も寝込んでしまうのである。主人公が昏々と眠っている間に、四条家の三人がこの地方に伝わる奇怪な伝説になぞられ、次々に謎の殺人鬼に殺害されてしまうのだ。

 この間に、この物語の狂言回しを演じるのは、牧場智久と同行していた編集者・槇村の従妹であるルイちゃんこと武藤類子である。彼女は美少女高校生であるだけではなく、剣道ほうもかなりの腕前のようで、牧場智久が目覚めるまでずっと素人探偵ゴッコを続けることになる。

 囲碁棋士が、その天才的な頭脳をフルに使って事件を解決してゆくというパターンは、なかなかユニークなのであるが、はじめから始終眠りこけていて、目覚めた瞬間に全ての謎を解くというのは、いかに天才と言えどもかなり無理筋な展開ではないだろうか。またおどろおどろしい雰囲気は、なんとなく横溝正史の作品を連想させられるし、少年少女ばかりに脚光を浴びせ過ぎて、警察や大人たちは一体何をしているのだろうか。
 またストーリー運びにも必然性が薄く、登場人物の背景についてもほとんど描かれていない。そもそも風呂敷を広げ過ぎてしまった割には、300頁程度の中編にまとめてしまったのが失敗だったのかもしれない。だからなんとなく無理やりこじつけているかのような、興ざめた印象を持ってしまうのだろう。

 そもそもこの本を購入した動機は、同著者の『囲碁殺人事件』や『匣の中の失楽』などに興味を持ち、それらと同時に購入したというだけであり、いまだ未読の前述した二作を読了するまでは、著者に対する正確な評価は差し控えたいと思う。

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