恋はタイムマシンに乗って
著者:スーザン・サイズモア
歴史学者のジェーンは、若き天才物理学者ウルフが発明したタイムマシンに、無理やり押し込まれ十三世紀のイングランドへ送られてしまう。そしてそこで修道院へ入る予定だったのだが、聖務停止命令が出されていて、それが無理だと知ることになる。
偶然若くて優しい城主ステファンに助けられ、荒れ果てた城の整備や切り盛りを任せられることになる。若いステファンはジェーンに好意以上のものを抱いてしまうのだが、以前より男爵の一人娘シベールと婚約することになっていた。またジェーンは、ステファンの友人で、国王の騎士であるダフィッドという逞しい男を紹介され、彼を恐れながらも惹かれはじめてしまうのだった。
前半は不潔で恐ろしい中世の世界が刻々と描かれている。床は泥だらけで蚤や虱の巣窟であり、いたるところに動物の糞尿が巻き散らかされており、部屋の隅にはネズミがチョロチョロしている。また外に出れば、野党や無法者の群れが襲ってきて、女たちは無理やり陵辱されてしまう。
さらには国王や兵隊たちさえも油断が出来ない。ちょっとでも隙を見せれば、衆人環視の中で女たちは無理やり手篭めにされてしまうのである。なんて厭な時代なんだと思いながら読み進んでゆくうち、ジェーンは何度も危機一髪の状況を、ダフィッドに助けられることになる。
そして中盤以降は、ジェーンとダフィッドのラブロマンスが始まり、二人のセックスシーンも克明に描かれてゆく。このあたりから少し安心して読めるようになるのだが、終盤になると思ってもいなかったどんでん返しが待っていた。
果たして二人は、幸せに結ばれるのだろうか、そしてジェーンは現代に戻れるのであろうか。その結末を知りたければ、是非ともこの小説を手にとってもらいたい。
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