カンパニー・メン
★★★☆
製作:2010年 米国 上映時間:104分 監督:ジョン・ウェルズ
リーマン・ショックにより世界的な大不況が襲いかかってくる。そのために、不採算の造船部門で勤務するエリートビジネスマンたちが、一気にリストラされてしまう。
何とかなるとタカをくくっていた主人公のボビーだったが、今までのいい加減なサラリーマン生活が祟って、何時まで経っても新しい職場が見つからない。と言うよりも再就職するパワーも能力もなかったと言ったほうがいいかもしれない。
どこかの国のインダラサラリーマンと全く変わらないところが実に笑える。そして職安のようなところで転職のためのノウハウを学ぶところも同じだった。ただ米国の会社は、日本のように高額な特別退職金は支給しないようだ。この映画の中でも、約三か月分相当の慰労金が支給されているだけであった。
挙句の果ては、頼りがいのあった役員までもリストラされてしまうのだが、創業者の社長だけは相変わらず超破格の報酬を取り続けているところが、いかにも自己中で金の亡者が多い米国人らしいね。この社長は創業以来一緒に働いてきた親友を裏切り、子飼いの部下が自殺しても葬式にも来ないのだ。それでも極悪人という感じはなく、ただ飄々と描かれているのも米国社会では当然だということなのだろうか。
スタートからずっと失業者たちの悪戦苦闘ばかり描かれているため、モヤモヤと気分が余り良くならない。やっとラストになって希望の光が見え始めるのだが、なにかとってつけたような終わり方でカタルシスが得られなかった。また大物俳優が大勢出演しているのに、彼らを十分に生かし切っていないような気もする。良い映画だと思うのだが、もう少しストーリーを練り込んで欲しかったね。
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