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2014年2月の記事

2014年2月27日 (木)

カンパニー・メン

★★★☆

製作:2010年 米国 上映時間:104分 監督:ジョン・ウェルズ

 リーマン・ショックにより世界的な大不況が襲いかかってくる。そのために、不採算の造船部門で勤務するエリートビジネスマンたちが、一気にリストラされてしまう。
 何とかなるとタカをくくっていた主人公のボビーだったが、今までのいい加減なサラリーマン生活が祟って、何時まで経っても新しい職場が見つからない。と言うよりも再就職するパワーも能力もなかったと言ったほうがいいかもしれない。

 どこかの国のインダラサラリーマンと全く変わらないところが実に笑える。そして職安のようなところで転職のためのノウハウを学ぶところも同じだった。ただ米国の会社は、日本のように高額な特別退職金は支給しないようだ。この映画の中でも、約三か月分相当の慰労金が支給されているだけであった。

 挙句の果ては、頼りがいのあった役員までもリストラされてしまうのだが、創業者の社長だけは相変わらず超破格の報酬を取り続けているところが、いかにも自己中で金の亡者が多い米国人らしいね。この社長は創業以来一緒に働いてきた親友を裏切り、子飼いの部下が自殺しても葬式にも来ないのだ。それでも極悪人という感じはなく、ただ飄々と描かれているのも米国社会では当然だということなのだろうか。

 スタートからずっと失業者たちの悪戦苦闘ばかり描かれているため、モヤモヤと気分が余り良くならない。やっとラストになって希望の光が見え始めるのだが、なにかとってつけたような終わり方でカタルシスが得られなかった。また大物俳優が大勢出演しているのに、彼らを十分に生かし切っていないような気もする。良い映画だと思うのだが、もう少しストーリーを練り込んで欲しかったね。

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2014年2月22日 (土)

小さいおうち

★★★★

製作:2013年 日本 上映時間:136分 監督:山田洋次

Smollhouse

 直木賞作家中島京子の小説を、山田洋次監督によって映画化された作品である。
 まだ太平洋戦争前の昭和11年のお話である。当時ではモダンな創りの赤い三角屋根の小さな屋敷。そこに住むおもちゃ会社の常務と美人妻の時子、そして体の弱い息子の三人が住む平井家で女中として働くことになった東北生まれのタキ。
 そんな純朴な彼女の目を通してみた、平井家での数々の出来事。そしてタキは穏やかで平穏だった平井家に突然起こる不倫騒動に巻き込まれてしまう。

 年老いたタキには、山田監督の朋友的存在の倍賞千恵子が扮し、若かりし頃のタキには黒木華が抜擢されている。また平井家の美人妻時子役は、松たか子が成熟した見事な演技を披露していた。三女優ともそれぞれが持ち味を十分に発揮したお蔭で、この映画に胸に迫る感動とあと味の良さとを沁み込ませてくれたのだと確信する。

 また最近「第64回ベルリン国際映画祭」において、本作でタキ役を演じた黒木華が最優秀女優賞にあたる銀熊賞を受賞したのもうなづけた。彼女の演ずる「演技のない演技」、つまりじっと心の中にあるものをしまったままで、何となく何かを表現しようとするその絶妙な佇まいと言えば良いのだろうか。NHKの朝ドラで悪役を演じたかと思えば、こんな純朴な役も自然とこなしてしまうという芸域の広さは流石であった。
 ただベテランの倍賞千恵子の見事な老け役や、とにかく巧いと掛け声を掛けたくなる松たか子の熟成した演技力も捨てがたい。まあ若くて将来性のある黒木華が、この三人を代表して銀熊賞を受賞したのだと考えたいね。

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2014年2月18日 (火)

恋はタイムマシンに乗って

著者:スーザン・サイズモア

 歴史学者のジェーンは、若き天才物理学者ウルフが発明したタイムマシンに、無理やり押し込まれ十三世紀のイングランドへ送られてしまう。そしてそこで修道院へ入る予定だったのだが、聖務停止命令が出されていて、それが無理だと知ることになる。
 偶然若くて優しい城主ステファンに助けられ、荒れ果てた城の整備や切り盛りを任せられることになる。若いステファンはジェーンに好意以上のものを抱いてしまうのだが、以前より男爵の一人娘シベールと婚約することになっていた。またジェーンは、ステファンの友人で、国王の騎士であるダフィッドという逞しい男を紹介され、彼を恐れながらも惹かれはじめてしまうのだった。

 前半は不潔で恐ろしい中世の世界が刻々と描かれている。床は泥だらけで蚤や虱の巣窟であり、いたるところに動物の糞尿が巻き散らかされており、部屋の隅にはネズミがチョロチョロしている。また外に出れば、野党や無法者の群れが襲ってきて、女たちは無理やり陵辱されてしまう。
 さらには国王や兵隊たちさえも油断が出来ない。ちょっとでも隙を見せれば、衆人環視の中で女たちは無理やり手篭めにされてしまうのである。なんて厭な時代なんだと思いながら読み進んでゆくうち、ジェーンは何度も危機一髪の状況を、ダフィッドに助けられることになる。

 そして中盤以降は、ジェーンとダフィッドのラブロマンスが始まり、二人のセックスシーンも克明に描かれてゆく。このあたりから少し安心して読めるようになるのだが、終盤になると思ってもいなかったどんでん返しが待っていた。
 果たして二人は、幸せに結ばれるのだろうか、そしてジェーンは現代に戻れるのであろうか。その結末を知りたければ、是非ともこの小説を手にとってもらいたい。

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2014年2月14日 (金)

ノー・グッド・シングス

★★★☆

製作:2002年 米国 上映時間:97分 監督:ボブ・ラフェルソン

 ふとした出来事から銀行強盗団達を探しに来たと勘違いされ監禁されてしまう刑事役にサミュエル・L・ジャクソン、強盗団の1人である魔性の女エリンにバイオハザードのミラ・ジョヴォヴィッチを配したサスペンス映画であります。

 ミラの妖しい雰囲気とサミュエルの存在感は素晴らしいのですが、なんとなくB級映画の雰囲気が漂いストーリー展開がもたついていた感がありました。またミラがピアノを弾き、サミュエルがチェロを奏でるシーンはうっとりしましたが、その後にロマンスが生まれなかったのはちょっと期待外れでしたね。せっかくミラをキャスティングしても、彼女の魅力を充分に引き出せなかったのは残念でした。

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2014年2月11日 (火)

オペラの怪人

★★★☆

製作:1925年 米国 上映時間:95分 監督:ルパート・ジュリアン

 全世界で何度も映画化されている名作であるが、本作は1925年にロン・チェイニー主演で上映されたサイレント映画である。なお1962年版からは、『オペラ座の怪人』と改題されているが、初期のものは『オペラの怪人』となっている。

 本作は『オペラ座の怪人』のほぼ元祖にあたる作品である。またフランスの作家ガストン・ルルーの原作に忠実であり、生来の醜さでロン・チェイニーが特殊メイクを施し『ドクロのようなおぞましい化物』という描写を再現している。さらにエリックがクリスティーヌに向ける愛も、原作通り身勝手でストーカーまがいの狂気じみたもので、怪奇映画風の創りに徹しているようだ。

 サイレント映画で陳腐な部分も否めないが、それほど気になることもなく、最後まで興味深く鑑賞できたのも名作の証であろうか。歴代の『オペラ座の怪人』の中では、2004年に上映されたミュージカルが評判が良いが、今のところ未鑑賞なので、時間があれば一度DVDをレンタルしてみようと考えている。

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2014年2月 8日 (土)

Mr.ディーズ

★★★★

製作:2002年 米国 上映時間:96分 監督:スティーヴン・ブリル

 コメディー風ラブストーリーとでもいいましょうか。ある田舎の青年が、逢ったこともない大富豪の大叔父の急死によって一夜にして大金持ちとなる。~といったよくあるタイプの米国映画なんです。そしてこの成金野郎のスキャンダルを探すため、田舎者の看護婦と偽って近づく女記者との、これまたよくあるロマンス話であります。

 主演は人柄の良い田舎者を演じたら抜群のアダム・サンドラー。相手役の美女は、僕の好みのウィノナ・ライダー。このよくあるお決まりパターンのこの映画のよいところは、主演のアダム・サンドラーがアホでボケというわけではなく、田舎者で超お人良しということを除けば、ケンカは強いし、頭も良く、ハンサムといったスーパーマン的な男性であることです。コメディとしてはちょっと異色のキャラと言えるでしょう。

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2014年2月 4日 (火)

BADBOYS

★★★☆

製作:2010年 日本 上映時間:93分 監督:窪田崇

 田中宏原作のコミックを実写映画化した「不良少年たちのアクション映画」である。広島を舞台にした青年たちの熱き覇権争い。ということで、なんとなく『湘南暴走族』『仁義なき戦い』を足して2で割ったような作品である。

 ストーリーのほうは、コミックをベースとしているのものの、映画独自のオリジナルだという。
 広島では、極楽蝶の桐木司、ビーストの段野秀典、ナイツのヒロの3人が均衡を保ちつつ、安定したバランスを保っていた。ところがそこに、かつて最強と言われた段野を倒した男と恐れられている野村豊が登場する。そして彼は殺人を犯して逃げ回っているらしい。
 さらには、その豊を利用して広島の制覇を狙う石本という狂人がのさばり始め、最強の段野を罠にかけてしまうのである。

 イケメン揃いで、友情と戦い、そして広島弁と揃って、なかなか見応えがあり、ことに狂人石本を演じた細田よしひこの絶妙な演技には脱帽してしまった。あれほど憎々しく、全く良いところ無の人物を演じるのもしんどいだろうね・・・。
 ただ戦いのシーンは、期待していたほどではなかったのが残念である。原作がコミックなのだから、最強の男である段野秀典やそれを倒したという野村豊には、スーパーマンのような超人的な強さを発揮してもらいたかったね。

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2014年2月 1日 (土)

江ノ島プリズム

★★★★

製作:2013年 日本 上映時間:90分 監督:吉田康弘

 小学生の頃からずっと一緒だった修太、朔、ミチルの三人が高校生だった2年前。突然黙って海外留学へ旅立ち、自分の気持ちを綴った手紙を受け取った朔は、ミチルを追って空港に向かったが、途中で帰らぬ人となってしまう。

 その朔の三回忌に、修太は朔の部屋でタイムトラベルできる腕時計を見つける。そして2年前の朔が死ぬ前日へタイムスリップすることが出来たのである。
 だが何度か過去と現在のループを繰り返しているうちに、時の中に閉じ込められている少女と出会い、彼女から過去を変えると、かなり危険な目にあうのでやめたほうがいいと警告されるのだった。
 果たして彼は親友の朔を救うことが出来るのだろうか。そしてミチルの書いた手紙の内容とは一体何だったのだろうか。

 とまあ、私の大好きな涎の出るようなストーリーで、なんとなくあのB級映画の名作『サマータイムマシン・ブルース』を彷彿させられるのだ。
 確かに映像は美しいし、友情と恋愛を絡ませた切ない青春映画としての完成度も高いかもしれない。ただタイムトラベルものとしては、もう一捻りの発想の転回が欲しいところであり、やはり『サマータイムマシン・ブルース』のほうに軍配が上がってしまうだろう。

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