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2013年10月10日 (木)

ヴァンパイア

★★★☆
 
製作:2011年日本・カナダ 上映時間:119分 監督:岩井俊二

 岩井俊二監督の長編ドラマを観るのは、『花とアリス』以来だから約8年ぶりである。今回はなんと吸血鬼が主役で、舞台も外国だしキャストも蒼井優を除けば全て外人ばかりという変わった趣向なのだ。
 そして吸血鬼と言っても、ホラー映画に出てくるような怪人・超人・妖怪の類ではなく、通常は高校の教師をしている男性で、血を飲むことを除けば全く普通の人間と変わらない。また無理やり人間を襲ったりせず、ネットで知り合った自殺志願者の安楽死を幇助しながら注射針で血液をぬいてゆくのである。またアルツハイマー型認知症を患う母親と同居していたりしていて、ありきたりの吸血鬼ものとは一線を画したストーリー構成になっている。

 さすがに詩的な香りが漂う映像美と切ないラブストーリーには心を奪われたが、結局なぜ主人公が血液を欲するようになったのか不明のままだし、後味の悪い終わり方も気に入らない。結局主人公はただの変態者だったのだろうか、いずれにせよなぜ岩井監督がこのような作品を創ったのか、その意図がよくわからない、そういった意味でも摩訶不思議な作品と言えるだろう。

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