タンゴ・リブレ 君を想う
★★★★
製作:2012年ベルギー/フランス/ルクセンブルク 上映時間:97分 監督:フレデリック・フォンテーヌ
刑務所の看守をしている独身中年男JCは、タンゴ教室で知り合った子持ちの中年女性アリスに一目惚れしてしまう。ところが偶然にもアリスの夫はJCが勤務する刑務所で服役中の囚人だったのである。
面会担当になったJCは、アリスと囚人の夫との面会を熱いまなざしで見つめ過ぎてしまう。そのお蔭で囚人の夫は、妻が看守と一緒にタンゴを踊っていることを知ることになり怒り狂う。そして自分も刑務所内で、アルゼンチン人の囚人に頼んでタンゴを習うのだった。
このあたりまでのストーリーは、よくありそうな景色なのだが、そのあとがかなり変わっているのだ。アリスは看護師をしていて、かなり奔放な生き方を貫いている。そして囚人との面会も二人の囚人と面会しているのである。ひとりは先に述べた夫であり、もう一人は夫の友人らしき年配の男なのだが、この男とアリスの会話を聞いていると、二人は愛し合っているようなのだ。そしてそれも夫公認という雰囲気である。なんだかこの三人の関係がよく分からないのだが、いつもアリスと一緒にやってくる息子の存在が気になってしまう。
タイトルは「タンゴ」なのだが、タンゴを踊るシーンは少ない。ただアルゼンチン人の囚人による男同士のダンスシーンは、なかなか見ものである。嘘か本当なのか定かではないが、タンゴはもともと男同士で踊るダンスだったという。いずれにせよこの映画でのタンゴは主役ではない。荒唐無稽なラストシーンでやっとこの映画の正体が分かったような分からないような、奇妙な味がするちょっぴり変わっているベルギー映画である。
最後に下記のバナーをクリックしてランキングを確認してくれると嬉しいな↓↓↓
↓ブログ村とクル天↓もついでにクリックお願いします(^^♪
| 固定リンク | 0
コメント