アイアンマン3
★★★☆
製作:2013年米国 上映時間:133分 監督:シェーン・ブラック
ネット上ではかなり評価が高いのであるが、私的には第一作のようにときめくものを感じなかったのが残念である。やはりこうしたヒーローものは、続編を何作作っても初回作には遠く及ばないのだろうか。
もちろん、スケール、VFX、迫力、そしてストーリーの捻り方は、回を重ねるごとに向上しているのだが、やはりマンネリ化して心躍るような衝撃感が沸いてこない。まあそれはシリーズものの宿命なのでこの作品に限ったことではないのでやむを得ないだろう。
本編は番外編だった『アベンジャーズ』を引き継いだ形になっている。ところが今回は、アイアンマンそのものの活躍よりも、その発明者で操縦者のトニー・スタークが、不眠症に悩まされ、不安から逃れるために新スーツの開発に没頭し、恋人のペッパーともすれ違いの生活を送っているのだ。プレイボーイでお茶目なトニーとは、何となくイメージの異なるちょっと暗い感覚である。
そこにウサーマ・ビン・ラーディンをパクったようなテロリストが登場する。そして各地で爆破テロが発生し、挙句の果てにトニーの大邸宅が破壊され、これまでのアイアンマンスーツもろとも全てが爆破されてしまうのである。まあ終盤のクライマックスは別としても、その後の展開もかなりみじめったらしいのだ。また迫力はあったものの、アイアンマンの大安売りも余りいただけない。なんだか『エイリアン2』のエイリアンの大安売りを思い出してしまったが、エイリアン2にはマザーエイリアンが登場してその大安売りを払拭してくれたが、本作にはそれがないばかりか全て爆破してしまうのだから何とも嘆かわしいではないか。
なんだか『ダークナイト』が好評だったことからか、何だか最近のヒーローものは、『ウォッチメン』、『スパイダーマン』、『マン・オブ・スティール』など、単純にヒーローたちにダークで悲惨なイメージ重ね合わせる傾向があるようである。もともとダークな世界の蝙蝠男であるバットマンは、別格として明るく正義感の強いスーパーヒーローにまでも、無理やりダークさを押し付けることもあるまい。そのために、スカッと爽やかなカタルシスを得ることが出来なくなってしまった。そうした大きなデメリットを蒙っているのだということも、そろそろ再認識すべき時期であろう。
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