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2013年10月の記事

2013年10月31日 (木)

陽だまりの彼女(映画)

★★★★

製作:2013年日本 上映時間:128分 監督:三木孝浩

Hidamari
 越谷オサムの原作本を読んだのは、もう4年以上前になる。その時は、謎めいた彼女の正体がかなり気になったものだが、今回は既に正体を知っているのでどうかなと思っていた。それでこの映画を見るかどうかを保留にしていたのだが、かなり評判が良いので観てみることにした。

 やはり原作を忠実に再現しているのだが、ヒロインの真緒役を演じた上野樹里(大人)と葵わかな(中学生)がとても良い感じで、二人ともほんわかムード、容姿もそっくりなのには驚いてしまった。また松潤の演技も、意外といっては失礼だがなかなかのものだったね。

 真緒の正体は、早めにそれとなく分かるのだが、やはり正体を知らないまま観たほうがより一層楽しめるだろう。従って余りここでネタバレに繋がるようなレヴューは避けたいと思う。ジャンル的にはラブ・ファンタジーで、『いま、会いにゆきます』と似たような創り方をしている。映画館の中は若いカップルたちが多く、終盤は女性観客たちの涙・涙・涙声が充満していた。やはり、なるべくカップルで観て欲しい映画である。

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2013年10月28日 (月)

ヘンゼル&グレーテル

★★★

製作:2013年米国 上映時間:88分 監督:トミー・ウィルコラ

 グリム兄弟の童話『ヘンゼルとグレーテル』の後日談。お菓子の家で魔女を倒した兄妹が成人なり、魔女ハンターとして活躍するファンタジー作品である。

 まあスピード感があったせいか、観ていてそれほど退屈はしなかったのだが、ヘンゼルとグレーテル兄妹が似たような性格であり、ストーリー自体も一直線で捻りがないところが単調さを誘ってしまったようだ。

  また弓のシーンはとても素晴らしくカタルシスを得られるのだが、なぜあの時代に近代兵器やガトリンク機関砲まで登場するのか、そのあたりでかなりボルテージが低下してしまった。
 

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2013年10月25日 (金)

エリア52

★★☆

製作:2011年豪州 上映時間:87分 監督:ジャスティン・ディックス

 オーストラリアに存在するという極秘基地、パイン・ギャップ米軍基地で行われた「遺伝子強化実験」。そしてその実験により、超能力を有するミュータントが生み出されてしまったという。なんとなく、『バイオハザード』を彷彿させられる雰囲気なのだが、ほとんどが通風孔のような狭い場所での撮影ばかりで、観ているほうがエコノミー症候群に罹ってしまいそうである。

 
 低予算で、知らない俳優のオンパレード、それにストーリー性も薄くて退屈。モンスターもゴリラが一頭だけ登場するだけという有様。だから決して『バイオハザード』を期待してはいけない。それにしてはネットではまずまずの評価なのだ。勉強不足なのか、私にはこの作品の素晴らしさがよく理解出来ない。

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2013年10月23日 (水)

青春の神話

原作:森村誠一

 甲賀忍者の小平太は、忍者の掟に嫌気がさし抜忍となる。ところが逃げている途中で竜巻に巻き込まれ、気が付くと現代にタイムスリップしていた。
 ここまでの展開は『満月』『ふしぎの国の安兵衛(ちょんまげぷりん)』 と通じるところがある。だが本作の主人公は17歳であり、現代の高校に入学し野球部で大活躍。廃部寸前の野球部が甲子園で優勝するまでの原動力となるといったところが面白い。

 そして野球だけではなく、同時に悪徳市長と暴力団を退治するという、まさにマンガチックなお話なのである。SFというよりスーパーヒーローものといった趣きで、読者対象も中学・高校生といったところだろうか。だからタイムスリップというのも、単に忍者と言う超人を現代に呼び込むための方便に過ぎない。

 暴走族やヤクザに留まらず、自家用消防車をはじめ、ライフル男・毒男・爆発男の三奉行の登場。どんな悪事を働いても警察は全く関知せず、小平太がたったひとりで彼らを蹴散らしてしまうという痛快さ。と言うより、度を超えた幼稚さには時々ついて行けなくなる。だがこれは小説ではなくマンガなんだと考えれば、腹も立たずに最後まで楽しみながら読破出来るだろう。

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2013年10月20日 (日)

あがり

原作:松崎有理

 久し振りに公募された「SF短編を対象にした新人賞」だったためか、600人以上の応募者があったという『創元SF短編賞』。見事その最高峰に輝いたのが本作の『あがり』である。
 本作はSFというより、どちらかと言えばホラーに近い作品であり、タイトルの『あがり』もゴールというような意味で、進化と自然淘汰をめぐるストーリーとも言えよう。したがって『パラサイト・イヴ』で作家デビューした「瀬名秀明」と似たような作風と言っても過言ではないだろう。

 正直言って、私にはこの作品がよく理解ではないし、ワンテーマでストーリーがないためか最後まで退屈感を拭えなかった。それにラストの締めくくり方もマンガチックで拍子抜けしてしまった。著者は東北大学理学部卒業後、医学系研究所勤務していたせいで、研究施設などの現場風景は巧みなのだが、それ以外の何物でもないような気がする。

 この作品の背景にある『創元SF短編賞』の主な選考委員は、大森望、日下三蔵、山田正紀の三氏であるが、各氏の意見がバラバラであり、どうもその調整結果として、ある意味無難で、予定調和的に本作が選ばれたような気がする。私個人としては、山田正紀氏が推した宮内悠介氏の『盤上の夜』 のほうがずっと優れた作品だと思う。ただかなり奇異ではあるが、囲碁小説である『盤上の夜』をSFなのかと問われれば、ちょっとねと答えざるを得ないところが弱かったのかもしれない。

 まあいずれにせよ、大昔から選考委員たちは、前衛的なものや自分が知らない分野のものを過大評価する傾向があるようだ。だが大芸術作品を選ぶ場ではないのだから、もう少し大衆受けするものを推薦する勇気を持ってもらいたいものである。

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2013年10月17日 (木)

凶悪

★★★★

製作:2013年 日本 上映時間:128分 監督:白石和彌

Kyouaku
 ノンフィクション「凶悪-ある死刑囚の告発-」を映画化した衝撃作である。ジャーナリスト・藤井修一は、死刑囚・須藤純次の告白を受けて、おぞましい事件の数々を追って奔走する。
 須藤が余罪の数々をさらす気になったのかは、彼が犯した犯罪の黒幕的人物で「先生」と呼ばれる木村孝雄が、娑婆でのうのうと暮らしているのが気に入らなかったからだと言う。
 この映画では、鉈で死体を刻むなど、残酷なシーンが丁寧に描かれているため、吐気を催す人もいるかもしれない。だが園子温監督の『冷たい熱帯魚』 からみればまだまだお子様ランチ程度なのでご安心を・・・。
 
 結局この映画のテーマは、人間の心の内側に潜む「凶悪性」にスポットライトを浴びせたかったのだろう。須藤のような見るからに凶暴性溢れる悪人だけではなく、一見紳士に見える木村のような男にも一皮むけば残虐な炎が燃えたぎっている。さらには一般人でジャーナリストである藤井のような男にさえ、心の裏側に凶暴性を育んでいるのである。

 それにしても、須藤純次を演じたピエール瀧の凶暴性は生半可ではない。朝ドラ『あまちゃん』であの寿司屋の大将を演じていたとは、とても信じられないくらいである。また木村孝雄を演じたリリー・フランキーも、『そして父になる』で演じたひょうきんなパパのイメージが、ガラガラと音を立てて崩れ落ちてしまった。さすがこのように何でも演じられて、はじめて俳優と言えるのかもしれないね。

 先に述べたように、メインテーマとしては、「人間の持つ凶悪性」を描きたかったのかもしれない。だがもう一つのテーマとしては、いわゆる「老人問題」を描きたかったのではないだろうか。それもかなり凶悪性を秘めた「姥捨て」を主張したかったのかもしれない。そこにこの作品を創った者の「凶悪性」を感じてしまうのだ。いずれにせよ、出来不出来はともかくとして、後味の良くない作品であることは確かである。

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2013年10月15日 (火)

HK/変態仮面

★★★

製作:2013年 日本 上映時間:105分 監督:福田雄一

 サド女王の母親とマゾ刑事の父親の間に生まれた色丞狂介は、女性の生パンティーを頭に被ると超人となる。それで強盗を退治して一躍ヒーローとなってしまう。原作は「週刊少年ジャンプ」に掲載されて人気を博した、あんど慶周のマンガであり、それを実写映画化した作品だという。

 キャストはほとんど知らない人ばかり、劇場公開もかなり短期間限定であった。だがかなり評価が高いので、DVDを借りて観ることにしたのである。言ってみれば永井豪の『けっこう仮面』そっくりの作品なのだが、この変態仮面は男性なのでかなり気持ちが悪い。だが変態仮面を演じた鈴木亮平は、かなりビルドアップして体を鍛え、体も真っ黒に日焼けしていたため、気持ちが悪いという感じはなかった。

 それにしても、余りにもバカバカしい展開に、だんだん観ているのがあほらしくなってきた。ところが偽・変態仮面が登場したあたりから俄然ボルテージが上がってきたのである。この偽・変態仮面を演じたのは、安田顕という俳優で、イケメンおじさんなのだが、普段から怪しい行動が多い人だという。そしてその怪しさをそのままスクリーン上で演じてしまったらしい。

 この偽・変態仮面は色白で、鍛えた体でもなく、スカートめくりなどの手つきも、実にいやらしいのだ。まさにこれこそマジ変態仮面ではないかと誰もが思い込んでしまいそうだった。まさにこの映画が好評だったのは、この変態仮面の登場があったからなのだろうな・・・。

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2013年10月13日 (日)

タンゴ・リブレ 君を想う

★★★★
製作:2012年ベルギー/フランス/ルクセンブルク   上映時間:97分 監督:フレデリック・フォンテーヌ

Tango
 刑務所の看守をしている独身中年男JCは、タンゴ教室で知り合った子持ちの中年女性アリスに一目惚れしてしまう。ところが偶然にもアリスの夫はJCが勤務する刑務所で服役中の囚人だったのである。
 面会担当になったJCは、アリスと囚人の夫との面会を熱いまなざしで見つめ過ぎてしまう。そのお蔭で囚人の夫は、妻が看守と一緒にタンゴを踊っていることを知ることになり怒り狂う。そして自分も刑務所内で、アルゼンチン人の囚人に頼んでタンゴを習うのだった。
 
 このあたりまでのストーリーは、よくありそうな景色なのだが、そのあとがかなり変わっているのだ。アリスは看護師をしていて、かなり奔放な生き方を貫いている。そして囚人との面会も二人の囚人と面会しているのである。ひとりは先に述べた夫であり、もう一人は夫の友人らしき年配の男なのだが、この男とアリスの会話を聞いていると、二人は愛し合っているようなのだ。そしてそれも夫公認という雰囲気である。なんだかこの三人の関係がよく分からないのだが、いつもアリスと一緒にやってくる息子の存在が気になってしまう。

 タイトルは「タンゴ」なのだが、タンゴを踊るシーンは少ない。ただアルゼンチン人の囚人による男同士のダンスシーンは、なかなか見ものである。嘘か本当なのか定かではないが、タンゴはもともと男同士で踊るダンスだったという。いずれにせよこの映画でのタンゴは主役ではない。荒唐無稽なラストシーンでやっとこの映画の正体が分かったような分からないような、奇妙な味がするちょっぴり変わっているベルギー映画である。

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2013年10月10日 (木)

ヴァンパイア

★★★☆
 
製作:2011年日本・カナダ 上映時間:119分 監督:岩井俊二

 岩井俊二監督の長編ドラマを観るのは、『花とアリス』以来だから約8年ぶりである。今回はなんと吸血鬼が主役で、舞台も外国だしキャストも蒼井優を除けば全て外人ばかりという変わった趣向なのだ。
 そして吸血鬼と言っても、ホラー映画に出てくるような怪人・超人・妖怪の類ではなく、通常は高校の教師をしている男性で、血を飲むことを除けば全く普通の人間と変わらない。また無理やり人間を襲ったりせず、ネットで知り合った自殺志願者の安楽死を幇助しながら注射針で血液をぬいてゆくのである。またアルツハイマー型認知症を患う母親と同居していたりしていて、ありきたりの吸血鬼ものとは一線を画したストーリー構成になっている。

 さすがに詩的な香りが漂う映像美と切ないラブストーリーには心を奪われたが、結局なぜ主人公が血液を欲するようになったのか不明のままだし、後味の悪い終わり方も気に入らない。結局主人公はただの変態者だったのだろうか、いずれにせよなぜ岩井監督がこのような作品を創ったのか、その意図がよくわからない、そういった意味でも摩訶不思議な作品と言えるだろう。

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2013年10月 8日 (火)

ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日

★★★★

製作:2012年米国 上映時間:127分 監督:アン・リー

 原作は、ヤン・マーテルのベストセラー小説『パイの物語』だという。動物園を経営する家族と船で航行中、大嵐に遭遇して船は沈没、偶然ベンガル虎と一緒に救命ボートに乗り込み、大海原を227日間漂流した少年のサバイバルストーリーである。

 とにかく映像が美しい。最近のSF映画におけるCGの多用には、ほとほと嫌気とマンネリ感を感じている。ところが本作での虎をはじめとする、魚たちや無人島とミーアキャットの群れなどのCGを観て、これこそ本当のCGの使い方なのだとつくづく感じてしまった。

 この映画の予告編では、同じボートに虎が乗っていることに気付いた少年の驚愕シーンばかりがイメージに残っていた。ところがはじめは、ハイエナ、シマウマ、オランウータンも乗っていたのである。だがハイエナがシマウマを襲い足を食い、それを見て騒ぎだしたオランウータンも殺してしまう。その瞬間ボートの中からベンガル虎が飛び出てシマウマを殺す。このようにして、結局はパイと虎だけが生き残ることとなったのであった。

 果たしてこんな荒唐無稽なことが起こり得るだろうか。だがそれを信じない人のために、少年はもう一つの話を用意していたのである。
 実は救命ボートに乗り込んだのは動物たちではなく、コックと仏教徒の日本人船員、パイ、そしてパイの母だったというのだ。日本人船員は足に怪我を負っており、コックは、「足を切らないと体が腐って死んでしまう」と言う。そこでパイと母親は痛がる船員を押さえ、コックが足を切ってしまった。ところが船員は死亡してしまい、なんとコックがその足を食べたのである。母は怒り、パイにイカダに乗り移るように言う。パイがイカダに乗り移ったとき、母はコックに刺されて海に落とされてしまうのだ。怒りに燃えたパイはコックを殺し、たった一人で漂流することとなった。
 と言うのだが、どちらの話が真実なのか、それは観客自身が決めることなのかもしれない。

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2013年10月 6日 (日)

そして父になる

★★★★

製作:2013年 日本 上映時間:120分 監督:是枝裕和

Sosite
 子供が6歳になったとき、出産時に他人の赤ちゃんと取り違えたという事実が判明。その子供を持つ2組の家族の葛藤と、愛と絆、血の繋がりと家族といったテーマを感動的に描いたヒューマンドラマてある。
 一方の家族は、建設会社に勤務するエリート社員の家で、もう一方は田舎のショボイ電気店を営む庶民的な家だ。それぞれの家族は悩んだ末に、「育ての親よりも血縁」を選択し、お互いの息子を交換する。だがこの大きく異なる環境の中で育ってきた6年間を覆して、子供たちは新しい環境の中で生きていけるのだろうか。

 カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞したという注目の作品である。それぞれの家族を演じるのは、福山雅治、尾野真千子、真木よう子、リリー・フランキーで、それぞれが持ち前の感性を発揮し、その役柄にぴったりとはまっていたのは見事だった。また國村隼、樹木希林、夏八木勲らの個性派俳優が脇を固めるという贅沢なキャスト陣でもある。

 現実問題として、もし自分がこんなことに遭遇したとしたら、一体どのような対応をしたであろうか。だがいくら慎重に考えてもその結論は出てこないだろう。まさに難解な問題である。また当然のことかもしれないが、この作品の中でも明確な解答は得られなかった。唯一の救いは、荒んだ気持ちを和ませてくれた静かな挿入曲だったかもしれない。

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2013年10月 3日 (木)

アイアンマン3

★★★☆

製作:2013年米国 上映時間:133分 監督:シェーン・ブラック

 ネット上ではかなり評価が高いのであるが、私的には第一作のようにときめくものを感じなかったのが残念である。やはりこうしたヒーローものは、続編を何作作っても初回作には遠く及ばないのだろうか。
 
 もちろん、スケール、VFX、迫力、そしてストーリーの捻り方は、回を重ねるごとに向上しているのだが、やはりマンネリ化して心躍るような衝撃感が沸いてこない。まあそれはシリーズものの宿命なのでこの作品に限ったことではないのでやむを得ないだろう。

 本編は番外編だった『アベンジャーズ』を引き継いだ形になっている。ところが今回は、アイアンマンそのものの活躍よりも、その発明者で操縦者のトニー・スタークが、不眠症に悩まされ、不安から逃れるために新スーツの開発に没頭し、恋人のペッパーともすれ違いの生活を送っているのだ。プレイボーイでお茶目なトニーとは、何となくイメージの異なるちょっと暗い感覚である。

 そこにウサーマ・ビン・ラーディンをパクったようなテロリストが登場する。そして各地で爆破テロが発生し、挙句の果てにトニーの大邸宅が破壊され、これまでのアイアンマンスーツもろとも全てが爆破されてしまうのである。まあ終盤のクライマックスは別としても、その後の展開もかなりみじめったらしいのだ。また迫力はあったものの、アイアンマンの大安売りも余りいただけない。なんだか『エイリアン2』のエイリアンの大安売りを思い出してしまったが、エイリアン2にはマザーエイリアンが登場してその大安売りを払拭してくれたが、本作にはそれがないばかりか全て爆破してしまうのだから何とも嘆かわしいではないか。

 なんだか『ダークナイト』が好評だったことからか、何だか最近のヒーローものは、『ウォッチメン』、『スパイダーマン』、『マン・オブ・スティール』など、単純にヒーローたちにダークで悲惨なイメージ重ね合わせる傾向があるようである。もともとダークな世界の蝙蝠男であるバットマンは、別格として明るく正義感の強いスーパーヒーローにまでも、無理やりダークさを押し付けることもあるまい。そのために、スカッと爽やかなカタルシスを得ることが出来なくなってしまった。そうした大きなデメリットを蒙っているのだということも、そろそろ再認識すべき時期であろう。
 

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2013年10月 1日 (火)

劇場版 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。

★★★Jintan
 実に長ったらしいタイトルである。この作品は深夜放映され、大きな反響を呼んだTVアニメに、過去の出来事やラストから1年後のエピソードを追加した劇場版である。

 幼い頃に亡くなった少女・メンマが、高校生になったじんたんこと宿海仁太の前に突然姿を現した。それで彼女と仲の良かった幼馴染の5人が再び集結しするのだが、メンマの姿はじんたんにしか見えない。あの「スタンド・バイ・ミー」を彷彿させるアニメで、過去と向き合う少年・少女たちのこだわりと葛藤を描いている。

 ただTVアニメの総集編ということで、ストーリーが切れ切れで、少し分かり辛いかもしれない。だがなんだか分からないながらも涙が止まらないのだ。劇場内は結構若い男子が多かったのだが、周囲のいたるところで嗚咽が止まらない状況には驚愕してしまった。スクリーンの中でも涙・観客の中でも涙。涙・涙・涙に嗚咽の演奏がはじまるという、ある意味珍しいアニメ作品であった。

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