ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日
★★★★
製作:2012年米国 上映時間:127分 監督:アン・リー
原作は、ヤン・マーテルのベストセラー小説『パイの物語』だという。動物園を経営する家族と船で航行中、大嵐に遭遇して船は沈没、偶然ベンガル虎と一緒に救命ボートに乗り込み、大海原を227日間漂流した少年のサバイバルストーリーである。
とにかく映像が美しい。最近のSF映画におけるCGの多用には、ほとほと嫌気とマンネリ感を感じている。ところが本作での虎をはじめとする、魚たちや無人島とミーアキャットの群れなどのCGを観て、これこそ本当のCGの使い方なのだとつくづく感じてしまった。
この映画の予告編では、同じボートに虎が乗っていることに気付いた少年の驚愕シーンばかりがイメージに残っていた。ところがはじめは、ハイエナ、シマウマ、オランウータンも乗っていたのである。だがハイエナがシマウマを襲い足を食い、それを見て騒ぎだしたオランウータンも殺してしまう。その瞬間ボートの中からベンガル虎が飛び出てシマウマを殺す。このようにして、結局はパイと虎だけが生き残ることとなったのであった。
果たしてこんな荒唐無稽なことが起こり得るだろうか。だがそれを信じない人のために、少年はもう一つの話を用意していたのである。
実は救命ボートに乗り込んだのは動物たちではなく、コックと仏教徒の日本人船員、パイ、そしてパイの母だったというのだ。日本人船員は足に怪我を負っており、コックは、「足を切らないと体が腐って死んでしまう」と言う。そこでパイと母親は痛がる船員を押さえ、コックが足を切ってしまった。ところが船員は死亡してしまい、なんとコックがその足を食べたのである。母は怒り、パイにイカダに乗り移るように言う。パイがイカダに乗り移ったとき、母はコックに刺されて海に落とされてしまうのだ。怒りに燃えたパイはコックを殺し、たった一人で漂流することとなった。
と言うのだが、どちらの話が真実なのか、それは観客自身が決めることなのかもしれない。
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