アウトロー
★★★☆
製作:2012年米国 上映時間:130分 監督:クリストファー・マッカリー
リー・チャイルド原作のハードボイルド小説「ジャック・リーチャー・シリーズ」を映画化したアクション大作という触れ込みである。オープニング早々、遠距離からの無差別狙撃による殺人シーンは圧巻であり、この映画中最大の見せ場でもあった。これで観客はスクリーンに引き込まれ、次の展開に固唾をのむのである。
ところが、残された指紋と弾丸により、元軍人で腕利きスナイパーだったジェームズが容疑者として逮捕されてしまうのだ。すでにオープニングで犯人の顔は割れているため、彼が犯人でないことは観客の誰もが知っているのだが、余りにも証拠が揃い過ぎているため、スクリーンの中では、彼は絶対的な犯人として拘束され、世間にも認知されてしまうのだった。
さてその誤認逮捕を覆すべく颯爽と登場するのが、我らがトム・クルーズ扮する元軍の秘密捜査官で、現在流れ者のジャック・リーチャーという設定である。彼は捜査能力が超一流というだけではなく、殺人格闘技術や狙撃にも秀でている超人的な男であった。さあこれから彼は、どのようにして真犯人を突き止めてゆくのだろうか、ペペンペンペンペン・・・といった具合に、おもむろに幕が開いて行くのである。そしてロザムンド・パイク扮するところの美人弁護士との恋愛をチラつかせた共同捜査や、町のチンピラたち数人をあっという間に倒してしまう格闘シーンなど、中盤以降の展開にかなり期待を抱かせてくれる。
ところが中盤以降のテンポの悪さに、不要なカーチェイスが絡んだため、それまでのバランスの良さを崩してしまった。さらに終盤のちょっと分かり辛くチンケなラストバトルや座頭市的なラストシーンと、かなり非現実的な締めくくり方には失望感を抱かざるを得なかった。やはりトム・クルーズ主演の映画は、トム・クルーズとトム・クルーズファンのための映画に落ち着いてしまうのだろうか。
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