ヒミズ
★★★☆
製作:2011年日本 上映時間:129分 監督:園子温
原作は古谷実の漫画だというが、私はまだ未読なのでここでその比較はできない。ただネットでは漫画と映画は全くの別物というレビューが目立つ。それより水辺のボロ小屋と、エキセントリックで無慈悲なテンションというイメージでは、韓国のキム・ギドク監督の『魚と寝る女』と似ているが、本作にはエロスがほとんど存在しないのが物足りなかった。それと大震災の風景は、何のために挿入されたのか、いまだによく理解できない。
ただ主人公・住田祐一を演じた染谷将太と、ヒロイン・茶沢景子を演じた二階堂ふみの熱演はなかなか見応えがあった。それにしてもこの二人、『脳男』でも共演していたし、今後かなり期待できるかもね。それから、オープニングで茶沢景子が朗読していたヴィヨンの詩が実にいいね。
牛乳の中にいる蠅、その白と黒の境界線はわかる
天気が良いか悪いかもわかる
林檎の木を見ればどんな林檎だかわかる
はたらきものか怠け者かもわかる
何だってわかる。自分のこと以外なら
そう特に最後の「自分のこと以外なら」というところが実にいいんだよね。
それが微妙にこの映画の主人公とリンクしてくるんだな・・・。と言うよりも全ての人間に言えることなのかもしれないね。
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