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2013年5月の記事

2013年5月30日 (木)

時の重なる女

★★★

製作:2009年イタリア 上映時間:95分 監督:ジュゼッペ・カポトンディ

 タイトルの「時」に釣られてレンタルしてしまったが、タイムトラベルものとはほど遠い作品だった。ジャンルとしては、ミステリー仕立てなのだが、あのデビット・リンチを彷彿させるような、幻想的で難解な作品でもあった。
 ただ結局は夢落ちというところが、かなり不満である。ただし単純な夢落ちに終わらず、そのあともストーリーは続いて行き、二重三重に張りめぐされた複雑なトラップで構成されているところは秀逸なのかもしれない。

 主人公でメイドのソニアがホテルの一室を掃除しに来た時、客らしい少女が「髪は下ろした方が素敵よ」と言って、窓から飛び降り自殺をする事件が勃発する。だが何事もなかったように別のシーンに移り、お見合いパーティでグイドと言う男性と知り合う。
 その後二人は深い関係となり、警備員のグイドが働いている邸宅でデートをする。するといきなり強盗に襲われてグイドは撃たれ、ソニアは意識を失ってしまうのである。

 そしてその後ソニアは目覚めるのだが、幻覚が続きノイローゼ気味になる。さらには行ったことのないブエノスアイレスで、グイドと一緒に写した写真が見つかったり、突然親友のメイド仲間が死んでしまったりと、訳の分からないことが次々に起こるのである。また何となくソニアやグイドと風貌の似た人物が登場するので、はじめはそれらがごっちゃになって余計に分かり辛くなってしまったようだ。

 一体何が真実で、何が幻想なのか、数々の謎の意味は何なのか、全てがソニアの深層心理での出来事だったのだろうか。そしてラストには大ドン伝返しが待っていたのだが、もしかしてそれも幻想なのかと疑ってしまったくらい気難しい作品であった。まあ良し悪しは別として、余り後味の良くない作品であることは否めないだろう。

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2013年5月27日 (月)

六月の蛇

★★★☆

製作:2002年日本 上映時間:77分 監督:塚本晋也

 もう10年以上前のことであります。当時この映画は、銀座と渋谷の2館でしか上映されていませんでした。それで、現在は閉館していますが、当時東急本店横の「文化村通り」にあったシネ・アミーズというミニシアターへ行って来ました。
 館内は平日ということもあり、観客20名程度で、座り放題状況でした。こんな入りでは1日100人位入場するのが精一杯ではないかしらん。20日間上映しても2000人で全国数ヵ所での上映と、ビデオ販売だけで採算が合うのだろうかと、職業柄の収支計算をしてしまった記憶が残っています。
 市場の狭いマイナーな日本映画の台所事情をひしひしと感じ、映画を創る人、俳優さん達、映画を配給する人、ミニシアターを経営する人、そしてその映画を観る人々の全員がきっと「大の映画ファン」なのだろう、という一体感をひしひしと感じずにはいられませんでした。

 ノスタルジーに浸り過ぎて、肝心のレビューが後先になってしまいました。塚本晋也監督作品といえば何といっても「鉄男」であり、前衛的なイメージがありますが、今回の作品はモノクロではありますが、比較的わかり易い作品だったと思います。やはり塚本監督も年を取って、大胆さがなくなりましたが、気取ることもなくなり、素直な表現力が身に付いたのかなとも感じました。

 ストーリーは、あるカメラマンの葛藤と、子供のいない中年夫婦の倦怠感とをラップさせながら、ヒトの中に潜む狂気をするどく描いています。ヒロインの黒沢あすかの体当り演技には、いたく心を打たれましたが、夫役の神足裕司はミスキャストのような気がしました。始め夫ではなく、父親なのかと勘違いしてしまったくらいですから・・・。
 また塚本監督自身が演じたカメラマンについても、本来几帳面でおとなしい男だったのが、途中から急にやくざのように豹変してしまったのが、どうも不自然な感じでした。数々の葛藤の末に、正反対の人間に変化してしまったのだという展開はわかるのですが、それには力メラマンの描き方がちょっと不親切だったと思います。

 またヒロインの心に潜む願望として、超ミニを履いて男達の眼を奪いたいというところまでは分かりますが、下着を脱いだり、バイブを使ったりしたい願望が女性にあるとは思えません。これは男の気持ちから創られた勝手な願望であり、ちょっと悪乗りし過ぎましたね。
 また悪乗りといえば、後半にカメラマンが夫を痛ぶるシーンで登場する、『蛇のようなへんな武器』には失笑しました。ヒトの心の中に棲む蛇を表現したつもりかもしれませんが、この作品は『鉄男』じゃないのだから。劇場内でも数人の笑い声が聞かれましたよ。
 ラストについても、なんとなくしっくりしません。この映画が良かったのは息づまる強迫シーンと、その強迫に必死になって低抗しながらも、自分自身の中に棲む狂気に負けたヒロインが、全裸でストロボを浴びるシーンまでですね。あとのシーンはさしあたり「六月の蛇足」でしょうか。

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2013年5月24日 (金)

007 スカイフォール

★★★★

製作:2012年英・米国 上映時間:143分 監督:サム・メンデス

 007シリーズは本作で23作目になる。また2006年にダニエル・クレイグ主演の『007/カジノ・ロワイヤル』から大幅なイメージチェンジを図り、従来のお気楽的で明るいムードを一新して、アクション色の濃いハードな作品へと脱皮した。
 たが本作は、それにも増してダークでハードな作品に仕上がっている。それにしても、屋根の上をバイクで駆け抜けるシーンには度肝を抜かれた。実在の民家なのか、セットなのかCGなのか、全く見分けがつかなかった。

 ただ動くエレベーターや列車に飛び乗るシーンなど、全体的に無謀なアクションが多過ぎるような気がする。これでは007というより『ダークナイト』といったほうが的を得ているようである。またこんなアクションシーンばかり続くと、さすがのダニエル・クレイグも長くは続けられないだろう。今回もかなりギリギリ限界のように感じたのは私だけであろうか。
 もちろん素晴らしいアクションと超美麗映像、それにあの007のテーマミュージックには痺れてしまうのだが、こうしたシリーズものが年々厳しい演出とダークでハードなイメージに塗り替えられてゆくのは、混迷の時代の要請なのだろうか。

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2013年5月21日 (火)

17歳のエンディングノート

★★★

製作:2012年英国 上映時間:103分 監督:オル・パーカー

17end
 天才子役と言われたダコタちゃん主演のラブストーリー。不治の病で余命いくばくかの少女の恋。と言えば、古くは『ある愛の詩』、『愛と死をみつめて』、比較的新しいところでは『世界の中心で、愛をさけぶ』、『ウォーク・トゥ・リメンバー』などなど、いちいち挙げていたら切りのない、手垢にまみれたテーマである。

 
 ただそれまでのドラマとちょっと異なるのは、死を目前にした少女が、生きているうちにやりたいリストを作り、それを悪友と一緒に実行してゆくというくだりかな…。そのリストの中身は、「見知らぬ男でも良いからセックスを経験する」、「万引きをする」、「ドラッグをやる」、「パーティーで一晩中踊る」、「有名人になる」、「マウンテンスキーをやる」などなど、くだらないことばかり。まあ高校生の夢や希望なんて、そんな不良じみたつまらんことが重大事なのだろうな。なんとなく解らないでもないのだが、この年になると親に心配ばかりかけるなよと、ついつい小言を吐きたくなってしまうのだ。

 それにしても余りにも投げやりな主人公の態度に、ほとんど感情移入出来なかった。あのダコタちゃんも大人になったんだなぁ、ということを実感するだけの映画と言っては言い過ぎだろうか。

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2013年5月13日 (月)

冷たい校舎の時は止まる

 辻村深月のミステリーで、第31回メフィスト賞受賞作である。主な登場人物は、青南学院高校3年生10人程度。別段実話でもないのに、その中の一人に作者と同姓同名の「辻村深月」がいるのは笑えるよね。
 ストーリーは、雪の降るある日、いつも通りに登校した8人の高校生が学校に閉じ込められてしまう。開かない扉、無人の教室、5時53分で止まった時計。寒々しい校舎の中からどうしても出ることができない。きっとこれは2ヶ月前に、学園祭の最中に死んだ同級生の精神世界の中なのだろうという推測。だが閉じ込められている8人全員が、その自殺した同級生の顔も名前も思い出せない。

 結局はこの自殺した同級生は、一体誰だったのだろうか、ということがこのミステリーの謎解きテーマである。それにしても、それだけのことを解明するために延々と物語は続いてゆくのだ。社会問題や恋愛などを描くわけでもなく、高校生の心理状態だけを克明に追いかけてゆく。普通の社会人にはかなり退屈な前半であった。ところが後半になって登場人物の過去の背景などが語られ、犯人らしき人物が登場してくると、俄然面白くなってくる。そして前半の10倍のスピードで一気に読み終わってしまった。まさに想像外の犯人とラストのどんでん返しは、流石にメフィスト賞受賞作だと唸ってしまった。

 もともとこの本を読むきっかけになったのは、タイトルの「時は止まる」がタイムトラベルものをイメージさせたからである。だがその期待は見事に裏切られてしまった。確かに時計は5時53分で止まっているのだが、それは同級生が自殺した時間であり、時を止めるというより幽霊の時間という感じだった。まあ犯人いや自殺した人物探し、ということではミステリーと言えるが、どちらかというと女子高校生たちの心理やいじめなどを巧みに描いた青春学園ドラマという趣でもあった。社会経験豊富な大人には、ちょっと物足りないが、中学生や高校生ならば大感動間違いなしであろう。

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2013年5月10日 (金)

REPEAT リピート

★★☆

製作:2012年米国 上映時間:93分 監督:スティーヴン・R・モンロー

 原題は『MONIKA』、これは殺された女の名前だ。もしこのタイトルのままだったら、このDVDは借りなかったかもしれない。 
 邦題の『REPEAT リピート』をはじめ、キャッチコピーの「反復するビジョン」とか「昨夜死んだはずの女」とか「終わらない悪夢の連鎖」など、タイムトラベルマニアにとっては、かなり魅力的な言葉が羅列されている。その甘い言葉と、ポスターに釣られてレンタルしてしまったようだ。

 まあ日本劇場未公開という低予算B級作品なので、ある程度の期待外れは覚悟しなくてはならないだろう。案外、安モーテルが舞台というよくある場末パターンと、殺された女モニカに係る人間は皆殺されるという、暗くて悲惨なシチュエーションが、ネオハードボイルド感をそそってくれるかもしれない。そしてご覧のように、「死んだ女のポスター」もなかなか刺激的だ。はたして女は幽霊なのか、それとも時を超越した存在なのか。

 しかしながら、タイトルの『REPEAT リピート』に期待すると、かなり失望することになるだろう。さらにはラストの「掟破りの禁じ手」は、かなり行き詰まった卑怯な手段である。確かにキャッチコピーの「終わらない悪夢の連鎖」そのものなのだが…。DVDだから良いけど、観客を馬鹿にするのもいい加減にしてくれと言いたくなるよね。

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2013年5月 8日 (水)

プラチナデータ

★★★

製作:2012年日本 上映時間:134分 監督:大友啓史

Plachinadata

 
 原作はあの東野圭吾だというのだが、それにしては映画のストーリーは余り面白くなかった。脚本が良くなかったのか、時間が足りなかったのか、はたまた原作自体がつまらないのか、原作を読んでいない私には全く判断できない。

 舞台はDNAデータを基に犯罪捜査が行われるという近未来。そのDNA解析研究に携わる主任研究員を二宮和也が演じ、彼の同僚研究員を水原希子や杏が演じ、また彼を執拗に追跡する警部補に豊川悦司が扮している。それにしても、なぜ共演者に身長の高い人ばかりをあつめたのだろうか。二宮君がますます小さくみえてしまうじゃないの。彼が主演の映画を観るのは『青の炎』以来である。そのときは高校生役でピッタシ・カンカンでとても可愛らしかったのだが、30歳を過ぎるとなかなか役どころが難しいよね。

 それにしてもこの映画、序盤はSFぽかったのだが、いつの間にかアクションになり、最後の謎解きもなにかパッとしなかったな。そして真犯人は、ドンデン返しと言うのか、かなり意外な人物だったのだが、余りにも的外れ気味で納得できる動機が見当たらなかったのが残念である。二宮和也による二宮和也ファンのための映画だったのだろうか。

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2013年5月 5日 (日)

ポエトリー アグネスの詩(うた)

★★★★

製作:2010年韓国 上映時間:139分 監督:イ・チャンドン

 
 当たり前の日常を淡々と描いていて、前半はかなり退屈なのだが、ある事件が発覚してからは、急に心が締め付けられるような気分になってしまった。そして感動のラストでは深い余韻が心の中に沁みわたってくる。
 暗く重いテーマなのだが、主人公の老女ミジャの静かで地味な佇まいがそれを拭い去ってくれる。あの『母なる証明』の激しさとは全く対極に位置し、一見実に穏やかで飄々としているのであるが、孫に対する愛情の深さでは決してひけをとらない。

 老女ミジャはいつもスカートを穿き、ひとにお洒落だと言われている。しかしそのお洒落というのも、ちょっとセンスがズレているようにも感じる。また貧乏暮らしでお洒落をする余裕などないはず。たぶん若いころはかなり美しく男たちに言い寄られたのだろう。だから昔の服をいくつも持っていて、年をとってもそれを着ているのかもしれない。

 ミジャを演じるのは、16年ぶりにスクリーンに戻ってきたユン・ジョンヒという女優ということだが、この人の風貌や雰囲気がなんとなく倍賞千恵子に似ていると感じたのは私だけであろうか・・・。
 
 ある少女の自殺死体が河に流れてくるシーンから始まるこの物語。そして最後は、我儘な孫と二人で暮らしている初老の女性ミジャが書き綴った『アグネスの詩』で締めくくる。現代韓国の恥部をえぐりながらも、実に切なく哀愁漂う作品に仕上がっている。
 ただもう少しストーリーを練りこんで欲しかった気もするのだが、淡々と流れるストーリーだからこそ、介護老人とのセックスや、詩人仲間の刑事への告発?、そして衝撃的なラストシーンが引き立ってくるのかもしれない。そこらあたりの感性については、いろいろと意見の分かれるところだろう。

 それにしても、親孝行の模範だった韓国の儒教的思想は、いつごろから喪失してしまったのだろうか。良い思想は簡単に喪失してしまうのに、なんでも金で解決するという悪い思想だけが残っているのは実に悲しい現実ではないか。韓国が本当の意味で世界に羽ばたくためには、もう一皮むけなくてはならないのかもしれない。

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2013年5月 3日 (金)

ヒステリア

★★★☆

製作:2011年英国 上映時間:100分 監督:ターニャ・ウェクスラー

Histeria
 大人のおもちゃである『電動バイブレーター』は、実は女性のヒステリーを治すために医師が開発した医療用器具であった。という嘘のような本当のお話を、19世紀のイギリス・ヴィクトリア王朝を舞台に、爽やかにそしてユーモラスに描いた作品である。
 それにしても、最初は医師の手で女性のあそこを一時間くらいかけ刺激して、ストレスを解消させていたというのだから、まさにおいおい本当かいな、といったお話なのである。そしてこの長時間マッサージのために腱鞘炎になり、その代わりにと発明した電動バイブレーターが大ヒットしたという話を大真面目に描いているのだから笑っちゃうよね。

 出演者には、ハンサムだが真面目過ぎて何度も職場を転々としている医師モーティマー・グランビル役にヒュー・ダンシー、婦人科の権威であるダリンプル医師役にジョナサン・プライス、その長女であるシャーロット役にマギー・ギレンホールが名を連ねている。
 このマギー・ギレンホール演ずるところのシャーロットは、金持ちだけを相手にしている父親に反抗してか、女性の自立と解放を目指す進歩的な思想を持ち、貧困にあえぐ人々を助けるボランティア活動に夢中になっている。ここら辺の対照的な親子の行動が、この映画のもうひとつのテーマといってもよいだろう。
 ノストラジックという意味ではイギリス映画的であり、かつまたちょっと風変りな映画とも言えるので、観る人によって評価が分かれるかもしれない。ただ何が言いたかったのか、そのあたりがちょっと弱い気がしたことも否めない。

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2013年5月 1日 (水)

ヒミズ

★★★☆

製作:2011年日本 上映時間:129分 監督:園子温

 原作は古谷実の漫画だというが、私はまだ未読なのでここでその比較はできない。ただネットでは漫画と映画は全くの別物というレビューが目立つ。それより水辺のボロ小屋と、エキセントリックで無慈悲なテンションというイメージでは、韓国のキム・ギドク監督の『魚と寝る女』と似ているが、本作にはエロスがほとんど存在しないのが物足りなかった。それと大震災の風景は、何のために挿入されたのか、いまだによく理解できない。

 ただ主人公・住田祐一を演じた染谷将太と、ヒロイン・茶沢景子を演じた二階堂ふみの熱演はなかなか見応えがあった。それにしてもこの二人、『脳男』でも共演していたし、今後かなり期待できるかもね。それから、オープニングで茶沢景子が朗読していたヴィヨンの詩が実にいいね。

牛乳の中にいる蠅、その白と黒の境界線はわかる
天気が良いか悪いかもわかる
林檎の木を見ればどんな林檎だかわかる
はたらきものか怠け者かもわかる
何だってわかる。自分のこと以外なら

そう特に最後の「自分のこと以外なら」というところが実にいいんだよね。
それが微妙にこの映画の主人公とリンクしてくるんだな・・・。と言うよりも全ての人間に言えることなのかもしれないね。

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