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2013年4月22日 (月)

舟を編む

★★★★☆

製作:2013年日本 上映時間:133分 監督:石井裕也

Funeamu
 原作は本屋大賞に輝いた三浦しをんの小説。一冊の辞書を作るには、気の遠くなるほどの年月を要すると聞いたことがある。この物語でも『大渡海』という辞書を15年間かけて製作している。事業としては全く割の合わない出版物であるが、辞書の製作こそ、採算を度外視した出版社のステータスであり、出版人の意地なのであろう。
 このお話では、その名の通り真面目な馬締光也(松田龍平)と下宿の大家の孫娘・林香具矢(宮崎あおい)との清純ドラマのような恋愛物語もちりばめられてはいるが、映画の本質は15年間に亘る真摯な辞書作りにスポットが当てられている。

 
 私自身も大昔に、某出版社に籍を置いていたこともあり、編集作業に没頭している人々の姿を観ていると、胸がジーンと熱くなってしまう。だがこの物語は、出版社の経験がない人でもかなり感動できる様な気がする。
 それは出演者の多くが、真面目で誠実な役柄に徹しているからである。ことに主役である松田龍平の真面目演技は超完璧だったし、もともと地が真面目な俳優である加藤剛の久々の演技も、ぴたりとはまっていた。また不真面目で要領の良い先輩・西岡正志(オダギリジョー)の存在も、馬締光也とは正反対の存在であるのだが、それが馬締光也を真面目に見せるための薬味になり、なかなか好感を持てる存在なのである。

 ほかにも、小林薫・池脇千鶴・渡辺美佐子・伊佐山ひろ子などの個性豊かな演技派が脇を固めている。またエンドロールで麻生久美子の名前が流れていたのだが、一体どこに登場したのか分からなかった。後で良く調べたら、辞書の宣伝ポスターとして映っていた女優だったらしい。これじゃあ分からないはずだよね。
 いずれにせよ、かなり良質な映画であった。まずは今のところ、2013年日本アカデミー賞の最有力候補に躍り出たことは間違いないだろう。

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