脳男
★★★☆
製作:2013年日本 上映時間:125分 監督:瀧本智行
原作は第46回江戸川乱歩賞に輝いた首藤瓜於の推理小説。タイトルの脳男とは、生まれつき並外れた記憶力、知能、肉体を持ちながら、人間としての感情を持たない正義の殺人マンのことである。原作は未読なのだが、映画ではこのダークヒーローを、あのイケメン俳優の生田斗真が、大幅なイメチェンと肉体改造を施し見事に演じていたのが印象深かった。
ただ爆発音が大き過ぎて、心臓マヒで死にそうになったし、そのあと耳鳴りが続いて参ってしまった。またエンドロールのと音楽もやかましいだけで辟易してしまった。この監督は音の使い方が乱暴過ぎるのではないだろうか。ただ洋画を彷彿させるような映像の創り方や、テンポの良さはなどには拍手を送りたい。
しかしながら、かなり荒唐無稽で理不尽な設定には納得できない感がある。どうしてあんな少女が、あれ程の爆弾を手に入れて、タイミングよく随所にセッティング出来るのか。ことに病院での爆破シーンは、テロというよりまさに戦争であり、国家レベルの規模でなければ到底仕掛けられないだろう。ジョーカーよろしく、たった一人の少女が簡単に仕掛けられるはずがないじゃないか。それまではかなりのめり込んでいたのだが、あの時点で私の心は急速に覚めてしまった。
また警察のだらしなさとが目立つし、この映画では江口洋介が全く浮いた存在で、ただただうざったい男にしか映らなかったのが残念である。例え正義のためとはいえ、暴力や殺人は絶対に許さないという日本警察の考え方。結果としてそのために犯人を逃し、その後に何百人の犠牲者が出ることになるのだ。そのことが、この映画が残した最大のメッセージなのであろうか。そしてなんとなく続編があるような終わり方も気になったな。
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