チャイルドコール 呼声
★★★
製作:2011年ノルウェー 上映時間:96分 監督:ポール・シュレットアウネ
幼い一人息子を連れて、夫のDVから逃げてきた母親アナを『ドラゴン・タトゥーの女』で一躍脚光を浴びたノオミ・ラパスが、新境地で演じているのが印象的だった。そして彼女がいつも抱えている「不安」が、観客にも乗り移ってしまい、なんだか解らないままイライラが募ってくるのだ。
幼児虐待の映画なのかと思ったら、これはひび割れた母親の心が描く心象風景的なサイコスリラーといえよう。タイトルの『チャイルドコール』とは、家庭用の小型無線機なのだが、ここから変な声が聞こえてくる。混線なのか、悪戯なのか、それとも彼女の妄想だったのか、結局はっきりしないしその意図もよく分からない。
オープニングで彼女が死んでいることを明かしてしまたのは何故なのだろうか。駐車場を湖と思い込んで、妄想の中で湖に潜ったのに、びしょ濡れになっていたのは何故なのだろうか。そもそも『チャイルドコール』から聞こえてきた声の意味は何なのか。息子のアンデジュと彼の友達との関連性はなんだったのか。電気店のヘルゲの存在は何を意味するのか。
とにかく分からないことだらけで、突然ストーリーは閉鎖してしまう。そしてそれらは全て夢落ちだと言うのだから、観客不在もいいところである。とんでもない天才の迷宮的作品なのか、それとも単なる駄作なのか、凡人の私には判断できなかった。
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