ATM
★★
製作:2012年米国 上映時間:90分 監督:デビッド・ブルックス
マイナス20度の深夜にATMの中から出られなくなった証券会社の男女三人。その訳は外で凶器を手にした大男が見張っているからである。さて三人はどのようにしてこの危機から逃れるのだろうか。狂気を催すようなサイコホラーである。脚本があのワンシチュエーション映画『リミット』のクリス・スパーリングと聞いて、超低予算でここまで魅せてくれたアイデアには脱帽した。
ただ二人の男性証券マンが余りにもチキンで間抜け過ぎたためか、四六時中ストレスが溜まるばかりで胸くそが悪くなってしまった。それにしても、証券会社の顧客たちは、あんな幼稚で無能な奴らに大金の運用を任せているのだから、絶対に儲かるはずがないよね。この映画は証券マンに対する嫌味を込めて創られたのかね・・・。
そして犯人の正体もその動機も全く無視のラストが一番いただけない。結局のところ、消化不良を起こしてむかつくだけでかなりあと味が悪いのだ。また犯人がかなり用意周到な計算をして、ATMを利用した犯行を行ったかのような、きどったエンディングもかなりダサイ。たとえあんな状態になったとしても、普通なら携帯で通報してすぐにジ・エンドのはずである。
そもそも若者三人のうち誰も携帯を持っていないこと自体が、非現実的で99%あり得ないだろう。従って用意周到もへったくれもないし、オープニングとエンディングのきどった映像は全く無意味だ。観客を馬鹿にするなと言いたい。
そのほかにも言いたいことは山ほどある。なぜ寒いのにATMからあんなに離れているところに車を駐車したのか。犯人が裏に回って何かしているときに、一人が急いでATMから抜け出していれば楽に逃げられたと思う。また二人で逃げたときにも、わざわざATMに戻る必要はなく、目の前の車に乗ればそのまま逃げられたはずである。さらになんといっても、ATMの中に緊急用の通報機がないのは致命的だし、あれだけ長時間ATMの中で大暴れしても、警備保障会社のチェックにひっかからないのもおかしいよな。それともアメリカとは、それほどアバウトな国なのだろうか。
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