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2013年2月の記事

2013年2月28日 (木)

ベルセルク黄金時代篇Ⅲ降臨

★★★

製作:2012年日本アニメ 上映時間:107分 監督:窪岡俊之

Berserr
 シリーズ三作目であるが、前作とは全く趣が異なり、クライマックスは人と人の戦いではなく、人と悪魔の戦いになってしまった。グリフィスの救出と復活がテーマなのだが、どうもスペクタクル巨編というイメージが吹っ飛んで、なにか哲学的かつ宗教的な雰囲気に包まれているではないか。原作を全く知らない私には、回を重ねるたびにだんだん理解し難くなってきたようだ。それにこれでもう完結なのだろうか。

 それにしても、この三部作はどのくらいの興行成績をあげられたのだろうか。いずれにせよ原作ファンで、かつ前二作を観た人でなければ本作は観ないだろうし、女性や年配者には余り馴染まないテーマでもある。だからと言うわけではないが、今回観に行った映画館では、観客が僅か9人しかおらず、実に寂しく寒々しい状況であった。多分シリーズを通してかなりの赤字が出たのではないかと心配になってしまった。

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2013年2月26日 (火)

ジョン・カーター

★★★

製作:2012年米国 上映時間:133分 監督:アンドリュー・スタントン

 この映画の原作は「ターザン」の作者が100年前に書いたアドベンチャー小説なのだという。はじめは「スター・ウォーズ」と「アバター」のパクリのような作品だと思ったのだが、じつはその逆であり、ジョージ・ルーカスやジェームズ・キャメロンのほうが、この小説の影響を受けたらしい。

 ただ残念なことに、背景や世界観が今一つ理解できなかったことと、ジョン・カーターを演じたテイラー・キッチュが、こうしたスペクタクル巨編の主役を演じるには、かなり物足りない体格だったことである。そのうえヒロインの王女デジャー・ソリスを演じたリン・コリンズにも女性的な魅力をほとんど感じられなかった。これはもう完全なミスキャストだったのではないだろうか。このあたりを改善していれば、もっと評価の高い面白い作品に仕上がっていたと思うのは私だけであろうか。

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2013年2月24日 (日)

さよならドビュッシー

★★★☆

製作:2012年日本 上映時間:131分 監督:利重剛

Photo
 「このミステリーがすごい!」大賞に輝いた中山七里原作のミステリーなのだが、音楽とミステリーをブレンドするという、新趣向で構成されており、なかなかお洒落な映画にまとめている。美麗な映像と落ち着いた音楽、そしてピアノ教師役には、なんと人気ピア二ストの清塚信也を起用しているため、彼のピアノ演奏シーンは抜群に見事だったね。そしてそこに、この作品に対する利重監督の思い入れと気合を感じてしまうだろう。

 また時間が大幅に不足していたからと言えばそれまでだが、前半はかなりはしょり気味で、ほとんど感情移入が出来ないまま後半へ突入。こんなこともあってか、終盤のドンデン返しは、はじめから想像していた通りで、まったく驚きを感じることがなかった。
 ここらをもう少し巧く紡いでいれば、もっと傑作になっていたのでは、とちょっぴり残念な気持ちでもある。そんなわけでミステリー映画としては、いまひとつの感があったが、何といっても音楽の素晴らしさと、主役の遥を演じた橋本愛の凛とした佇まいには、二重丸を捧げたい。

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2013年2月22日 (金)

バトルシップ 

★★★★

製作:2012年米国 上映時間:130分 監督:ピーター・バーグ

 ハワイでの合同軍事演習中に、謎のエイリアンとその母船に遭遇したアメリカ海軍や日本の自衛艦が、地球存亡の危機に立ち向かうSFアクション巨編である。かなり評価の分かれる作品であるが、私的には結構面白かった。またSFといっても、未来の話ではなく、現代の海軍VSエイリアンの宇宙船であり、地球の海軍が全く歯が立たない訳でもないところが現実的で、なんとなく納得してしまうのだ。また第二次大戦時代の旧戦艦が大活躍するという、まさにタイトル通りの「船の戦い」なのである。

 
 それから人間にやや似ている容貌のエイリアンや、彼らの近代兵器のリアルな描写など、かなり製作費をつぎ込んで丁寧に描いているところに好感を持った。ただどうしても日本人目には、浅野忠信がもう少し活躍してもいいのではないかと思ってしまうよね。あとクレジットの後に、またエイリアンらしきものが出現していたのは、なにか意味があるのだろうか。もしかして続編があるのかな。

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2013年2月19日 (火)

テッド

★★★☆

製作:2012年米国 上映時間:106分 監督:セス・マクファーレン

 主人公のジョンが少年の頃、クリスマスプレゼントでもらったクマのぬいぐるみが喋れるようになるといいなあ。・・・と流れ星に祈るとぬいぐるみのテッドに、命が吹き込まれて喋るだけではなく、人間同様に考えたり動くことも出来るようになる。

Ted
 友達のいなかったジョンは、このテッドと無二の親友として一生付き合うことを誓うのだった。ここまではよくあるファンタジーなのだが、お話はいきなり27年後に跳んで、二人とも中年になっても親友で一緒に暮らしているのである。人間の中年は分かるのだが、ぬいぐるみまで中年になっているというところが、この映画の売りなのだ。

 結局のところ、ファンタジーというよりは、結構エッチなドタバタ異色コメディーといったところであった。そんなわけでR15指定となっているので、ぬいぐるみの可愛いクマちゃんだからと、お子様と一緒に観たら大変なことになってしまうので要注意である。
 本作は若者たちに大うけということで、興行成績は毎週ダントツのトップ。キャパの小さい武蔵野館などでは、平日の朝一以外は毎回立ち見という圧倒的な人気を誇っているようである。確かに笑いあり涙あり、荒唐無稽なストーリーに加えてぬいぐるみが、可愛いテディベアということで、通常は女の子受けしないはずの、このスケベなおバカジャンルにも女性客で溢れかえっていた。ただかなり下品な言葉や映像が飛び交うことを承知しておいたほうがよいだろう。

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2013年2月17日 (日)

宇宙人ポール

★★★★

製作:2010年米国 上映時間:104分 監督:グレッグ・モットーラ

 国防省に追いかけられている宇宙人ポールとオタク青年二人が繰り広げるおバカなSFコメディーで、ET、未知との遭遇、スターウォーズなどなどへのオマージュもささげられてる。低予算ではあるが、ポールのCG?はなかなか出来が良かったね。またヒロイン役の女の子が結構可愛かったし、そのおとぼけぶりも楽しかった。それから国防省の大ボスで、ポール暗殺を執拗に部下に命じるビッグ・ガイに、『エイリアン』のシガーニー・ウィーヴァーが特別出演していたのには笑えたな。

 下ネタが多く、ちょっと下品な部分もあるけど、テンポが良いし楽しかったので許容範囲ということにしておこう。また最近長過ぎる映画が多い中で、104分という時間配分はちょうど良い長さだったかもしれないね。そしてポールがラストで、60年間散々迷惑をかけた娘(お婆ちゃん)に、ちゃんとつぐないをしていたのもいい感じだったな。まあたまには軽いノリで、こんなお気楽映画を観て癒されるのも良いのではないだろうか。

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2013年2月13日 (水)

スウィングガールズ

★★★☆

製作:2004年日本 上映時間:105分 監督:矢口史靖

 『ウォータボーイズ』の矢口史靖監督が作った学園スポコンコメディーものであります。最近の邦画は、資金の関係からか、ホラーと、この手の作品が多いですね。ピンポン』や『ロボコン』も同じジャンルの作品だったと思います。また音楽を扱った学園ものといえば、洋画の『スクールオブ・オブ・ロック』とも似ていましたが、脚本の面で完全に負けていましたね。

 この映画はドタバタとチョンボばかりという古いギャグが多く、ストーリーも単純で、人物のバックグラウンドや、恋愛等も全く描かれていません。ただ主演の上野樹里はじめ、スウィングガールズの面々の素人ぽい演技は、おちこぼれ女子高生そのもので、いい味を出していたと思います。

 またこうした映画で必ず出てくるのが竹中直人なのですが、今回も相も変わらず、同じような役柄で、ちょっと食傷気味でした。いずれにしてもこの映画は、ラストの「ジャズの演奏」が全てだと思います。そのラストシーンでは、思わず体と足でリズムをとってしまいましたよ。

 どうしてあの落ちこぼれ達が、急にこんなに上手にジャズを演奏出来るようになったのか?ということは言いっこなしにして、子供と一緒に観るには、最高の作品かもしれませんね。

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2013年2月 8日 (金)

レ・ミゼラブル

★★★★

製作:2012年英国 上映時間:158分 監督:トム・フーパー

 さすがアカデミー作品賞にノミネートされた作品だけあって、かなり格調高く仕上がっている。原作は ヴィクトル・ユゴー、監督は『英国王のスピーチ』でオスカーを受賞したトム・フーパーである。さらにヒュー・ジャックマン、ラッセル・クロウ、アン・ハサウェイ、アマンダ・セイフライドと主役級の俳優がずらっと並ぶ豪華キャストだ。

Remize
 ただミュージカルであるがダンスがないので、かなり暗いのがちょっぴりひっかかるが、このストーリーでは致し方ないだろう。それよりもなぜ今、『レ・ミゼラブル』を選んだのかといったところか。

 またこれだけ深刻な内容で158分の大長編であるにも拘わらず、ちっとも飽きないし疲れなかったのが不思議である。それだけこの映画の完成度が高かったのかもしれない。それにしても、ヒュー・ジャックマンの演技力は凄いし、ラッセル・クロウの歌の巧さにも驚いてしまった。そして感動のラストシーンでは、とどめなく涙が落ちてきて止まらなかった。

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2013年2月 5日 (火)

早春

★★★★

製作:1956年日本 上映時間:144分 監督:小津安二郎

 小津安二郎監督作品としては一風変っているせいか、余り評価されていない作品のようである。その証拠にネットで検索しても、同じタイトルのイギリス映画のほうが沢山ヒットしてしまうようだ。だが私にとっては、なかなか興味深く、ある意味では隠れた傑作なのではないかと感じてしまった。

 本作は昭和30年代のサラリーマンたちの生活パターンと、不倫に揺れる倦怠期の夫婦心理を、あっさりと流しながらも巧に描いている。またそれに加えて、元軍隊仲間の友情や、工場の煙突から立ち登る煙と通勤風景などに、戦後の復興をめざす日本の逞しい姿を垣間見ることが出来るだろう。
 ただこの作品の中で小津監督は、一面お気楽に見えるサラリーマン人生にも、いろいろな悲哀が内在しているということを描きたかったようである。それが同期の仲間の死、先輩たちの定年や転職などであろう。

 それにしても、不倫を扱いながらもちっともドロドロしていないところは小津監督らしい。大の大人が江ノ島へ遠足に行ったり、送別会で蛍の光を合唱したり、うどん大会をやったりと、実に子供ぽっいのである。なんとなく懐かしくもあり、またある意味では、古き良き時代だったのかもしれないね。

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2013年2月 1日 (金)

貞子3D

★★

製作:2012年日本 上映時間:96分 監督:英勉

 ネットでの評価が余りにも低いので、逆に観たくなりDVDをレンタルしてみた。結論から言えばやはり酷い映画だった。
 そもそも大ヒット作して世界をも席巻したホラー映画『リング』によって、貞子の名は世界中に浸透した訳である。その『リング』では、ホラーの真髄である心理的な恐怖と狂気が漂い、しかも貞子に関する謎の存在もなかなか興味深かった。

 それに対して本作では、前半こそ『リング』の『呪いのビデオ』に代わって、インターネットの『呪いの動画』として復活しているところに、時代の変遷をみてぐっと懐かしさがこみあげてきたのだが・・・。中盤以降になると、期待値は急降下して、あの蜘蛛のようなお化けが登場すると、たちまち絶望感に染まってしまった。
 結局のところ、すでに貞子の謎は解明されている訳だし、心理的な恐怖や狂気も皆無。そこにあるのは物理的な怪物、それも学芸会レベルの安っぽい扮装という救いようのなさ。これでは、ちっとも怖くないし、ストーリーも盛り上がらない。ただ単に貞子が画面から飛び出すところを3Dで見せるだけのアトラクションだったようだ。

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