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2013年1月10日 (木)

スパイ・ゾルゲ

★★☆

製作:2003年日本 上映時間:182分 監督: 篠田正浩

 篠田監督の最後の作品になるということで、評判が良くなかったのを承知でレンタルしてみました。
 この作品は、ゾルゲと尾崎のコンビが、第2次世界大戦に重大な影響を及ぼす情報を口シアに流すというストーリーであります。
 またこの映画の内容が歴史的事実か否かは不明ですが、もし真実だとすれば世界は大きく変化していたかもしれませんね。いずれにしてもこの視点は大いに評価出来ると思いました。またCGとはいえ、戦前の銀座をあれだけ美しく再現した邦画は、かつて存在しなかったのではないでしょうか。

 ただ問題点が多過ぎます。まず3時間超という上映時間ですが、劇場であれだけの時間を、休憩なしに費やすことは相当苦痛だと思いますし、興行的にもマイナスではないでしょうか。それに加えてドキュメンタリーのような淡々とした展開で、話に起伏がないので途中で何度も観るのを辞めようかと思いました。
 更に決定的なのは、あれだけ重大な機密を漏らして国賊になり下った尾崎(本木)の葛藤が全く描かれていないことであります。どうして国を売り、家族を捨てることを決心するに到ったのかも、余り説得力がなさすぎる感じがしました。

 あれでは単に「アグネス女史」の思想にのめり込んで、上手くゾルゲに利用されたボンボンでしかありませんね。もうひとつ。どうしてドイツ人同士であっても、ロシア人同士であっても『英語』しか喋らないのか納得できません。あれだけシリアスな作品であり、こだわり派の篠田監督にしてはひどい『ボケ』としか言いようがありません。

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