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2012年12月 6日 (木)

運命の女

★★★★

製作:2002年米国 上映時間:124分 監督:エイドリアン・ライン

 この映画は、1968年のフランス映画『不貞の女』をリメイクした作品であり、ヒロインのダイアン・レインがアカデミー主演女優賞にノミネートされている。
 また似たような映画である『危険な情事』は、不倫する主人公が男性(マイケルダグラス)であったのに対して、この作品ではヒロインのほうが不倫する立場になっている。もちろんジャンルとしては、どちらもエロティック・サスペンス・ラブストーリーといえるだろう。

 ヒロインのコニーは、何一つ不自由もなく、夫のエドワード(リチャード・ギア)にも愛されている社長夫人である。たった1つの不満は、幼い1人息子のためにと、郊外に家を建てたことだけであった。
 そんなコニーがたまたま強風の日に町に買い物に出て、軽い怪我をするのであるが・・・そのときぶつかった青年のアパートで傷の治療をすることになり、結局はこれが事件の発端となってしまうのである。
 本来であればリチャード・ギアのほうが不倫をする役を演ずるほうが似合っているのだが、最近めっきり老けこんだせいか、家族思いのやさしいパパ役に徹していたのが、なんとも皮肉であり思わず時代の流れを感じてしまった。

 この映画の謎めいた雰囲気と、どきどきさせる緊張感には、かなり高得点を与えてもいいだろう。また終りそうでなかなか終わらないラストの展開は、先が読めないので一体どのような終り方をするのかと興味津々でもあった。
 そのラストについては、こうした作品にありがちなエンディングにするか、掟破りをするかを監督もだいぶ悩んだようであるが、結局は折衷案で上手に締めくくってしまったね。

 またタイトルの「運命の女」から受けるイメージと作品内容のギャップにとまどった人は多いと思う。私的には「運命の瞬間(とき)」くらいのほうが良かったと思った。さらにこれは個人的な嗜好であるのだが、ヒロインのダイアンレインには、今一つ魅力が感じられない。もう少し知的な匂いのする女優のほうが、もっともっとのめり込める気がするのだが・・・。

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コメント

zebraさんコメントありがとうございました。

古い映画なので、100%覚えていないのですが、あんなに素敵な夫がいるのに、なぜコニーは若い男とあんなことになってしまったのか。私も同じように疑問を感じ、非現実的だと思いました。
 まあそれはそれとして、ハラハラして面白い映画だったことは否めない気がします。

投稿: ケント | 2013年6月 8日 (土) 13時38分

DVDでみましたが・・・

ダイアン演じるコニー・・見てて  
「これが女房なら どうしたろかやぁ~ 浮気か! やってくれるじゃないか!」 思いました

ぼくが亭主なら もう 女房としてみないでしょうね。声は荒げて怒鳴らないけど、今後 ただの同居人あつかいします。探偵に素行調査して浮気が確信になったら
証拠写真みせて 
「悪いが、キミがそんなにあの男がいいなら、ぼくも他の女性と交際することに決めたから」 と切り出します。 文句いうなら離婚すればいいし・・・

リチャード演じる夫は もう見切りつけて
他の女性と関係もったほうのが 良かった気がします。
妻を愛するあまり、あの結末・・・あんな結果になるなら妻を切ったほうがいいです。

投稿: zebra | 2013年6月 6日 (木) 12時31分

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