時間のおとしもの
著者:入間人間
時間をテーマにした作品四作をまとめた短編集である。作者は入間人間(いるま ひとま)という珍しい名前の20代男性である。本編に収録されている四作は次の通り。
1.携帯電波
封印されていた古い携帯電話を手にしたため、パラレルワールドに跳ばされてしまった少女の悲しいお話。メルヘンチックで、メビウスの輪のようにエンドレスなお話に仕上がっている。
2.未来を待った男
タイムマシンを開発して、未来からやってくる私を、過去の私と一緒に待っている男と私の関係とは・・・。はじめは良く分からなかったが、あとで全てが繋がってくるなかなか凝っている作品である。
3.ベストオーダー
古ぼけたバッティングセンターで、四人の俺が偶然出会ってしまう。なにかの拍子に時空が歪んで、別のパラレルワールドの俺が重なってしまったのだろうか。この状態を利用して犯罪を犯せば、完璧なアリバイを持つ完全犯罪が可能なのではないだろうか・・・。収録されている四作の中では、一番面白かった気がする。
4.時間のおとしもの
本書のタイトルとなっている書き下ろし短編であるが、SFというよりは哲学的な話のようでもあり、私にはいまひとつ理解し難い作品であった。
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