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2012年11月 4日 (日)

天草・雲仙・平戸への旅

 九州を訪れたのは、実に15年振りである。前回は天候に恵まれず、霧で何も見えなかった『草千里』や傘を片手に回った『高千穂峡』という苦い記憶だけしか残っていない。幸い今回は晴れ時々曇りという、まずまずの天候でホット胸をなでおろす。まあ旅行の良し悪しなんて、その日の体調と天候で決まるようなものだからね。

 前回は九州の東側を回ったのだが、今回は正反対の西側巡り4日間の旅である。ゆったり出発のため、初日は阿蘇にある内牧温泉に泊まっただけであるが、翌日は熊本駅から三角駅までの約40分間、貸切特急『A列車』に乗車し、ジャズの流れる中でカクテルを飲みながら、ゆったりとした気分を味わうことが出来た。ちなみにA列車のAはアダルトのAであり、豪華な大人の列車という意味だそうである。

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 このあと天草五橋を渡って、昼食を摂った後に天草湾クルージングを楽しむ訳であるが、どこもかしこも天草四郎の像ばかりが目につく。一番大きいのが、あるお土産屋さんの駐車場脇に建てられた像で、建設費に一千万円かかったと言うのだが、その像が評判になり、とっくの昔に建設費は回収したらしい。なかなか商売上手なお土産屋だよな。それでこの像は金太りしたのかな。

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 その日は雲仙に泊まったのだが、旅館はBクラス以下だったものの、白濁の温泉がとても素晴らしく冷え切った心と身体を温めることが出来た。また夕食前に硫黄の匂いと、湯気のたちこもる『雲仙地獄』を一回りしてみた。ここには天然記念物に指定されたシロドウダンの群落もあり、キリシタン殉教の舞台ともなったところで、約30種類の地獄が点在している。また昭和29年に大ヒットした映画『君の名は』のロケ地でもある。そしてそのヒロイン真知子役の岸惠子が手を付いた岩だという『真知子岩』がおばさんたちの人気を煽ったともいう。

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 さて翌日は、1990年からなんと約5年間も噴火し続けたという雲仙普賢岳の近くまで行き、目前でその荒涼とした勇姿を眺めたが、いまだに火口から中央にかけての溶岩流痕が痛々しく、当時恐怖におののいた人々の姿が見えてくるようであった。幸い市長の好判断で、市民たちは事前に撤去していたため住民の死亡者はいなかったらしいが、消防団員や報道関係者ら43名の人々の犠牲は防ぎ切れなかったという。私は目前の普賢岳を見上げながら、心の中で43名の方々の冥福を祈った。

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 そして今回の旅のハイライトともいえる『九十九島クルージング』へと向かう。そして松浦港から海賊船のような観光船に乗り、約40分程度の海遊がはじまった。九十九島と言っても、島の数は208もあるらしい。またその中の4島には人が住んでいるという。船に乗って、輝く太陽と潮風を浴びながら沢山の島を巡っていると、なんだか仙台の松島を思い出してしまった。どちらが美しいかは、人それぞれだと思うが、島の数では松島のほうに軍配があがるようである。

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 今日の泊まりは平戸温泉なのだが、ここでまたまた松浦駅から、松浦鉄道に乗って、たびら平戸口駅まで約25分のローカル線の旅を楽しむ。今度は昨日乗ったA列車と違って、地元の人が利用している普通の電車である。だがこれもなかなか風情があって良かったね。

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 平戸で『ザビエル記念聖堂』をみたり、わざわざ生月島まで渡って『塩俵の断崖』なども巡った。だがせっかく平戸まで来て、つい最近上映された高倉健主演の『あなたへ』のロケ地だった平戸・薄香港に行けなかったのが残念である。そこに行くには道が狭くて観光バスが入れないというのだ。そうしたところがツアー旅行の欠点かもしれないな。などと考えているうちに、あっという間に四日間の九州旅行も終わりを告げてしまった。今回いけなかったところも含めて、また是非九州を訪れたいものである。

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